082.重野安繹と久米邦武 「正史」を夢見た歴史家

価格
本体800円 + 税
在庫: 在庫あり
解説: 日本の近代歴史学の草創期を担った歴史家重野安繹と久米邦武。明治政府の官吏として国家の「正史」執筆を求められた二人の栄光と挫折の軌跡を追うことで,歴史研究の意味を改めて考える。
ISBN:
978-4-634-54882-4
シリーズ: 日本史リブレット人 82
著者: 松沢裕作 
刊行:
2012年3月
仕様: A5変型判  ・  100ページ
このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細をみる
目次:
歴史科の誕生
1.藩と江戸
  幕末の経歴/昌平黌と重野/幕末佐賀藩と久米
2.西洋との出会い
  薩英戦争と情報収集活動/ふたたび学者として/大阪から東京へ/
  藩政改革から岩倉使節団へ/『特命全権大使米欧回覧実記』/
  西洋と出会った漢学者たち
3.「抹殺論」の時代
  明治政府から修史事業/川田剛の追放と「大日本編年史」/
  史料の収集/内閣から大学へ/モデルとしての西洋史書/
  考証と抹殺/道徳と利益/広範な関心/「官」の修史事業
4.修史事業の終焉
  久米事件/修史事業の終焉/
  官学アカデミズムの時代と重野・久米/重野の晩年と洋行/
  久米の歴史学/事実認識と歴史学の有用性 
メッセージ・あとがき:
歴史研究は社会にとってどのような意味をもつのか。重野安繹と久米邦武は,日本の近代歴史学の草創期を担った歴史家である。しかし,彼らが歴史家となった経緯は,後の時代の歴史学者とはまったく異なっている。そして彼らに求められたのは,明治政府の官吏として,国家の「正史」を執筆することであった。彼らの栄光と挫折の軌跡を追うことは,社会にとっての歴史研究の意味という問いを改めて考えることでもある。