《日本史リブレット》028.境界をまたぐ人びと

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 前近代の「国境」とは,一本の線ではなく,それ自体がある広がりをもった活動の場であった。蝦夷・唐人・琉球人・倭寇・商人など境界をまたにかけて往来した人びとの姿と活動を描きながら,現代の領土紛争解決の道をさぐる。
ISBN:
978-4-634-54280-8
シリーズ: 日本史リブレット 28
著者: 村井章介 
刊行:
2006年5月
仕様: A5変型判  ・  116ページ
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目次:
前近代の国境と境界人
1.エミシからエゾへ-北辺の統治境界と民族境界
  躍動する北日本/ヤマト・エミシ戦争と境界/エゾ観念への展開
2.環日本海の「唐人」-日本と契丹の媒介者
  日本海をまたぐ「唐人」/湊町で働く「唐人」/契丹への道
3.多民族空間と境界人-博多と対馬
  住蕃貿易と「唐房」/「博多綱首」の生活と営業/
  境界人たち-平道全と金元珍
4.俊寛物語を読む-キカイガシマを訪れる人びと
  『平家物語』の描く鬼界が島/「鬼界十二島」の変遷/薩摩と琉球
5.元禄時代の「竹島問題」-竹島一件
  「竹島(独島)論争」と国境観念/竹島(鬱陵島)という場の性格/
  「嶋之争論」と「両国誠信之儀」
国境なき(ボーダーレス)時代をみとおして 
メッセージ・あとがき:
前近代の「国境」とは,一本の線ではなく,それ自体がある広がりをもった人間活動の場であった。その空間に点在する小島たちは,交通が陸上中心になってしまった今となっては不思議なくらい,大きな顔をして地図上に登場していた。
蝦夷・唐人・琉球人・倭寇・海賊・商人など,さまざまな名で呼ばれた「境界をまたぐ人びと」の姿と活動は,都を中心とする視線からはとらえきれない幅広さと多様さにみちている。
前近代の国境観念のなかに,現代の領土紛争解決の道を探り,国境をまたぐ海の世界の復権を訴える。