《山川歴史モノグラフ》19.ソロモン朝エチオピア王国の興亡 オロモ進出後の王国史の再検討

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5,500円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 16世紀後半から18世紀後半にかけてのエチオピア王国史には,未解明の課題が多く残されている。本書ではこの空白を埋め,さらに,支配の正統性を『旧約聖書』のソロモン王の血統に求める観念が,近代にまで与えた影響を考察する。
ISBN:
978-4-634-67437-0
シリーズ: 山川歴史モノグラフ 19
著者: 石川博樹 
刊行:
2009年11月
仕様: A5判  ・  280ページ
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目次:

  1 自然環境、言語と民族
  2 問題の所在
  3 史料解題
  4 ソロモン朝後期における歴史叙述の特質
第一章 オロモ進出期における牛税ケイマ
  1 オロモの進出と王国財政への影響
  2 ケイマとは何か
  3 ケイマの導入と廃止
  4 ケイマの史的意義
第二章 タナ湖周辺地域の征服と統治体制の変革
  1 統治体制の変化
  2 ススネヨス治世における統治体制
  3 ファシラダスとヨハンネス一世の治世における統治体制
  4 統治体制変化の要因
第三章 ソロモン朝後期における軍事体制の変化
  1 プレ・ゴンダール期の軍事体制
  2 ゴンダール期前半の軍事体制
  3 ゴンダール期後半の軍事体制
第四章 ゴンダール期における移住民集団の活動とその影響
  1  ブルースの伝えるタナ湖南方地域の地理
  2 ゴンダール期における「オロモの来住」の検討
  3 ゴンダール期後半における移住民集団の活動
第五章 ゴンダール期後半における州統治者の出自
  1 イヤス二世・イヨアス一世治世の州統治者
  2 州統治者間の血縁関係と経歴
  3 ベリー説の検証
第六章 ゴンダール期後半の州統治者と王朝交替
  1 ゴンダール期後半における皇帝・州統治者間関係
  2 士師時代における州統治者の交替
  3 ソロモン朝皇帝の権威と定位継承資格
むすび

史料 バフレイ『ガッラの歴史』訳注

あとがき
索引
参考文献
注