《日本史リブレット人》088.島地黙雷 「政教分離」をもたらした僧侶

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 明治維新後,あらたな宗教の制度の構築を導いた島地黙雷。仏教の役割をキリスト教との対抗の中に見出した一僧侶が,政教分離を主張する手腕を発揮できたのはなぜか。黙雷の主張や行動から迫る。
ISBN:
978-4-634-54888-6
シリーズ: 日本史リブレット人 88
著者: 山口輝臣 
刊行:
2013年1月
仕様: A5変型判  ・  104ページ
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目次:
島地黙雷とは何者か?

1.長州に生まれて
  僧侶の子/長州をでる/武装する僧侶たち/本山へ/
  仏教の核心はなにか/寺院寮設置運動の成功/
  キリスト教の「侵入」を防ぐのは仏教/メディアの力を体感/
  本願寺法主の岩倉使節団便乗計画

2.海を渡って - ヨーロッパとインド
  日本を離れて/「東洋」をみて考える開化/
  パリ・ロンドン・ベルリン/海外教状視察でえたもの/
  インドで仏蹟をたどる/宗教という考え方の獲得/
  なぜ宗教なのか/文明のためにはキリスト教か,仏教か/
  真宗は日本の新教/改宗なき文明化の可能性/宗教の限界/
  木戸孝允との関係の強化

3.黙雷の時代
  教部省の理想と現実/教部省批判の開始/
  キリスト教を打倒するための政教分離/高札撤去という追い風/
  大教院からの離脱をめざして/真宗対その他/真宗教団と黙雷/
  建白書とメディア/真宗とは誰のことか/
  大教院の解散,そしてその先へ

4.黙雷と明治仏教
  異安心と本願寺の分裂抗争/長州派と真宗の退潮/
  教団と結社と学校/教を中心とする仏教をめざして/
  仏教を代表して,仏教を超えて/
  監獄教誨・従軍布教・仏前結婚式/子息の背信/別れの年/
  盛岡へ,そしてその死/黙雷の遺産  
メッセージ・あとがき:
「政権分離」をもたらした僧侶・島地黙雷。キリスト教を敵視する一僧侶にそれが可能だったのはどうしてか?そしてその意図は?黙雷の主張に耳を傾け,彼の行動を追うことで迫ります。言い換えれば,本書は,一人の僧侶をすえた幕末・明治時代史です。黙雷は明治やそれ以降の日本の社会にどんな影響をあたえたのか?そもそも近代日本にとって宗教とは何なのか?そうしたことを,読者と一緒に考えていきたいと思っています。