084.岡倉天心と大川周明 「アジア」を考えた知識人たち

価格
本体800円 + 税
在庫: 在庫あり
解説: 「アジア」とは,一体どこからどこまでなのか。岡倉天心・大川周明という二人の知識人を通じた「アジア」という地域概念をめぐる思想史。「アジア」という概念について,それぞれが展開した言論活動について分析し,近代日本にとっての「アジア」の意味を考える。
ISBN:
978-4-634-54884-8
シリーズ: 日本史リブレット人 84
著者: 塩出浩之 
刊行:
2011年5月
仕様: A5変型判  ・  104ページ
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目次:
近代日本にとっての「アジア」
1.「アジア」という概念
  ヨーロッパ生まれの地域概念/
  日本の伝統的世界観とアジア概念の受容/「アジア」概念の政治性
2.岡倉天心-日本美術の構築とアジアへの呼びかけ
  明治国家建設期の美術行政官僚/
  「輸入」「消化」「独立」の日本美術論/
  インド旅行とアジアへの目覚め/
  The Ideals of the East(『東方の理想』)
   -アジアの一体性と日本美術/
  日露戦争と岡倉天心/日本における岡倉天心-晩年と没後
3.大川周明-「復興亜細亜」と宗教学
  宗教学と『新インド』/インド人革命家との出会い/
  亜細亜の反帝国主義と日本-日露戦争と第一次世界大戦/
  「復興亜細亜」と日本の帝国主義/
  満蒙経営論・日米決戦論と復興亜細亜/
  大川周明のアジア「精神」論/
  「東亜新秩序」と「三国魂」-戦時中の大川周明/
  「大東亜戦争」とイスラム教/敗戦後の大川周明とアジア 
「アジア」とは,一体どこからどこまでなのか。サッカー・ワールドカップの予選で,アジア枠にオーストラリアが入っているのに疑問を持ったことはないだろうか。日本はよくアラブ諸国での試合で環境の違いに苦しんでいるが,これらの国々も同じアジアなのだろうか。かつて日本は,戦争を正当化するため「アジアの解放」という理論を持ち出した。本書は二人の知識人を通じた,「アジア」という地域概念をめぐる思想史である。