《日本史リブレット》090.「資源繁殖の時代」と日本の漁業

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 水産資源問題が国際的に意識されていく19世紀において,日本ではどのような漁政が進められ,国内の漁業にどのような影響を与えることになったのか。資源保全の視点から日本の漁業・漁政史を描く。
ISBN:
978-4-634-54702-5
シリーズ: 日本史リブレット 90
著者: 高橋美貴 
刊行:
2007年10月
仕様: A5変型判  ・  112ページ
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目次:
資源保全史の視点で描く漁業・漁政史
1.水産資源繁殖をめざす十九世紀末の日本
  資源繁殖政策の登場/連発される資源繁殖法令/
  資源繁殖政策と明治政府/資源繁殖と取締り/
  資源繁殖政策の現場から
2.近世の資源保全慣行
  岩手県の資源繁殖政策と旧慣/旧慣としての「瀬川仕法」/
  「木ノ葉払」という旧慣の発見/資源保全慣行の拡がりと成立
3.資源保全政策の登場
  資源繁殖と種川/種川制度導入の拡がり/
  村上町サケ川と種川制度/種川の誕生/種川制度の展開と拡がり
4.資源繁殖という理念と政策の登場
  資源繁殖という理念の登場/資源繁殖政策と欧米への視線/
  欧米諸国における資源繁殖政策/
  ドイツにおける漁業法制整備と資源繁殖
5.資源繁殖の時代
  十九世紀末・日本の漁政と林政/資源繁殖の時代と日本 
メッセージ・あとがき:
クジラ・マグロ・ウナギ・・・・・・。私たちの食卓を彩ってきた魚たちをとりまく国際的な状況に,二十世紀末から大きな変化が生じています。
食肉への不安や健康志向の高まりで,魚の消費量は世界的に増加傾向にあり,世界の漁場は水産資源の争奪戦の様相を呈しはじめています。
資源枯渇の危機に瀕している魚種も少なくありません。
水産資源問題は,二十世紀の日本,さらには世界のゆく末に,大きな影響を及ぼす問題の一つとなっていくことでしょう。
では,日本の人びと,さらには世界の人びとは,水産資源問題をいつごろから意識化しはじめ,どのような対応を行ってきたのでしょうか。
本書では,その起源を問いながら,「水産資源問題の社会史」の出発点を描いてみたいと思っています。