029.石造物が語る中世職能集団

価格
本体800円 + 税
在庫: 在庫あり
解説: 平家の南都焼き打ちによって灰燼に帰した寺院の復興のため,中国から渡来した石工の子孫は「伊」姓を名乗り,大和を中心に多くの優れた石造物を残した。彼らの活躍ぶりをその作品とともに見てゆき,石造物を通じて垣間見ることができる当時の仏教社会の一端にも触れる。
ISBN:
978-4-634-54290-7
シリーズ: 日本史リブレット 29
著者: 山川均 
刊行:
2006年8月
仕様: A5変型判  ・  116ページ
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目次:
伊派石工と大蔵派石工―石造物が語る中世
1.宋人石工伊行末
  般若寺層塔/石工のふるさと/伊行末の作品
2.宝篋印塔とその起源
  宝篋印塔とはなにか/出現期宝篋印塔/中国の宝篋印塔/
  塔身文様をめぐって/宝篋印塔道元将来説/慶政とその事績/
  高山寺宝篋印塔造立
3.忍性と石造物
  初期宝篋印塔/伊行氏-生駒/大蔵安氏と心阿-箱根
4.叡尊と石造物
  逆瀬川層塔-遊女救済/宇治浮島層塔-網代撤廃/
  般若寺層塔-非人救済/救済のシンボル/層塔の制作者
5.忍性没後の大蔵派と伊派
  忍性五輪塔/忍性没後の大蔵派/忍性没後の伊派石工/
  忍性墓五輪塔の製作者/石工たちの系譜 
メッセージ・あとがき:
平安時代末期,平家の南都焼討ちによって東大寺などの大寺は灰燼に帰しました。
その復興のため中国から渡来した石工の子孫は「伊」姓を名乗り,大和を中心に多くの優れた石造物を残しました。
また,その分流は「大蔵」姓を称し,鎌倉や箱根に活躍の場を見出しました。
本書では,彼らの活躍ぶりをその作品と共に見ていこうと思います。
最初に中国から石工を招致したのが,東大寺大勧進の重源であったように,一流の石工が活躍する背後には常にその時代を代表する高僧がいました。
本書では,石造物を通じて垣間見ることができる,当時の仏教社会の一端にも触れてみたいと思います。