《日本史リブレット》018.都市平泉の遺産

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 発掘調査の進展と文献史料の見直しなどにより,明らかになった都市平泉の全体像を描き出す。世界遺産暫定リストにも登録された,貴重な都市遺産の魅力に現地の視点から迫る。
ISBN:
978-4-634-54180-1
シリーズ: 日本史リブレット 18
著者: 入間田宣夫 
刊行:
2003年7月
仕様: A5変型判  ・  112ページ
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目次:
みちのくの京都か、鎌倉か
1.平泉館・加羅御所・無量光院の三点セット
  柳之御所遺跡/秀衡の宿館,平泉館/宿館とは何か/
  京都風のかわらけ片から長大な空堀跡まで/人々給絹日記/
  秀衡の身内の人びと/秀衡の鎮守府将軍就任を祝って/
  最近の発掘・調査によれば/加羅御所と一族集住の風景/
  無量光院/極楽往生の疑似体験
2.毛越寺・観自在王院の辺り
  南の玄関口に位置する基衡の都市空間/
  平泉毛越寺と白河法勝寺/
  観自在王院四壁に描かれた京都の風景/
  京都に届けられた北方の物産/
  平泉に運ばれた京都発・中国渡来の文物/
  平泉セットは国際都市の証明
3.中尊寺造営の理念
  北の玄関口に位置する清衡の都市空間/清衡お平和戦略/
  多宝寺と法華経塔/みちのくの幹線道路/鎮護国家大伽藍一区/
  御願寺の看板をいただいて/金銀泥一切経を書写・奉納する/
  金色堂に眠る
4.地下からよみがえる都市生活の風景
  発掘された都市計画/高屋遺構の発見/
  都市生活を彩る年中恒例の行事/如法経の石を奉納する/
  あそぶ・かう・いのる・たべる
5.都市近郊の暮し
  祗園社・達谷窟の風景/衣川地区のポテンシャル/義経最期の地/
  平泉特別広域都市圏/骨寺村絵図の世界
世界文化遺産登録をめざして 
メッセージ・あとがき:
平泉は東日本随一の大都市でした。
京都風のかわらけを用いた宴会が盛んに行われ,中国渡来の白磁や常滑・渥美焼の壷類が珍重されていました。
大路には,牛車が行き交い,祭の行列が進んでいきます。
中尊寺・毛越寺には浄土庭園が造営され,束稲山には満開の桜花が吉野山に負けない風情を誇っています。
このような,列島の内外にわたる交易の展開によって醸成された国際色・宗教色あふれる都市生活の風景が,最近の発掘・調査によって,地下からよみがえってきたのです。
世界的にみても貴重な都市遺産の発見です。
それに中尊寺金色堂の輝きをあわせみれば,ますます,豊かなイメージがふくらんでくることでしょう。
さあ,いっしょに,現場を歩いてみませんか。