《日本史リブレット》007.古代都市平城京の世界

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 平城京,長屋王邸宅(長屋王家木簡)などの発掘・調査成果をもとに,八世紀の古代都市・平城京の実像を多面的に明らかにする。
ISBN:
978-4-634-54070-5
シリーズ: 日本史リブレット 7
著者: 舘野和己 
刊行:
2001年7月
仕様: A5変型判  ・  108ページ
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目次:
はじめに-古代都市平城京への視点
1.平城京への遷都
  平城遷都への道/新都の造営
2.平城京の都市計画と住人
  条坊制/宅地の班給/人口と階層構成
3.平城宮の実相と官人
  平城宮の構造/官人の勤務/官人と農業
4.商業者の世界
  東・西市の立地と構造/東・西市の必要性/東・西市の営業/
  市人/貴族・豪族の交易/行商人の姿/長屋王家の商業活動
5.平城京と地方とのつながり
  他田日奉部直神護解/仕丁と衛士
6.都市の苦悩と祈り
  多数の社会的弱者/疫病の流行と呪い/都市の汚染/
  仏教信仰の世界/神々の祭祀/祭祀・埋納遺構
おわりに  
メッセージ・あとがき:
「咲く花のにほふがごとく」とその繁栄を詠われた平城京。
そこは景観も暮らしも産業も,農村地帯とは隔絶した世界だった。
しかしその一方では,現代とも共通する都市問題で苦悩していた。
膨大な長屋王家木簡をはじめ,蓄積されてきた発掘調査の成果は,具体的で新たな平城京像を示してくれるようになってきた。
本書では,さまざまな視点と素材から,古代都市平城京の世界に分け入り、そこに住む人々を見つめていきたい。