《日本史リブレット》014.東アジア世界と古代の日本

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 海外情報の収集・分析は,古代においても重要な課題であった。海を越えて行き来した人と物に焦点をあてて,対外交流の足跡を追う。
ISBN:
978-4-634-54140-5
シリーズ: 日本史リブレット 14
著者: 石井正敏 
刊行:
2003年5月
仕様: A5変型判  ・  112ページ
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目次:
「人物」の移動
1.日本律令国家の対外交流
  東アジア世界への対応/律令法における世界観/
  対外交流のあり方/二つの対外認識-中国と蕃国/日本と新羅/
  日本と渤海/日本と唐/対外交流の転換期-内向き外交への転換
2.東アジア国際貿易の展開と日本
  外国使節のもたらす「物」/官司先買の基本方針/
  新羅王子金泰廉の来日と貿易/新羅商人の活躍/渤海使と貿易/
  貿易独占の危機/伝来のルート/国境を超えて/年期制/
  平安時代の貿易方法
3.海外情報と日本
  「物」としての海外情報/情報の収集と管理の実例/
  律令国家と海外情報/海外情報源
東アジア世界へのまなざし  
メッセージ・あとがき:
「人」にともなって「物」が動き,「物」を移すために「人」が動く。
古代の日本列島と中国大陸や朝鮮半島との間を主な舞台として活躍した「人」には,遣唐使のような国家使節もいれば,危険を顧みず商売の品を船に満載した商人,また新天地を求めて往来する者まで多様な人びとがいる。
そして彼らにともなって移動した「物」には,形を取る工芸品や書籍のようなものもあれば,技術・情報のような形をとらないものもある。
海を越えて行き来した,さまざまな「人」と「物」に焦点をあてて,古代日本の,列島の外との交流の姿をおってみたい。