《イスラームを知る》10. 原理主義の潮流 ムスリム同胞団

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1,320円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: ムスリム同胞団。日本ではあまり知られていないが,今日最大のイスラーム復興運動のひとつである。草の根の社会活動を主とする穏健派のかれらの活動から,現代イスラーム世界を考える。
ISBN:
978-4-634-47470-3
シリーズ: イスラームを知る 10
著者: 横田貴之 
刊行:
2009年9月
仕様: A5判  ・  128ページ
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目次:
イスラーム原理主義とイスラーム復興
第1章 ムスリム同胞団誕生前夜のエジプト
  隷属化するエジプト
  大衆社会化するエジプト
  イスラーム復興の中心地としてのエジプト
第2章 ムスリム同胞団の誕生
  ハサン・バンナー
  ムスリム同胞団の創設と発展
  同胞団のダアワ
  バンナー思想
  二十世紀前半のムスリム同胞団の諸活動
  同胞団におけるジハード
第3章 バンナー暗殺と「冬の時代」
  バンナー暗殺
  一九五二年エジプト革命
  「冬の時代」のムスリム同胞団
  サイイド・クトゥブ
  クトゥブのジャーヒリーヤ論
第4章 ムスリム同胞団の復活
  ナセルからサーダートへ
  ムスリム同胞団の復活
  急進派の台頭
  中道派イスラーム復興運動
  一九八〇年代の同胞団
第5章 新時代のムスリム同胞団
  ワサト党
  ワサト党の「文明としてのイスラーム」
  イラク戦争前後の中東民主化構想
  同胞団の改革イニシアティヴ
  エジプト民主化とムスリム同胞団
第6章 アラブ世界のムスリム同胞団
  世界に広がる同胞団
  ハマースの誕生
  ハマースの祖国解放思想
  ハマース活動の「両輪」
  ハマースの政治活動と将来的展望

コラム
  エジプトのカフェ
  イスラーム医療協会
  ハマースのミッキーマウス

参考文献
図版出典一覧  
メッセージ・あとがき:
イスラーム教徒の考え方や行動の様式は,日本人の場合とはかなり異なっている。そこにイスラーム理解の難しさもあるし,同時にイスラームを知る意義もあるといえよう。現代の私たちは,グローバル化したイスラームの宗教や文明に向き合い,これをさらに深く理解する必要に迫られている。「イスラームを知る」シリーズは,全国的な共同研究「NIHU(人間文化研究機構)プログラムイスラーム地域研究」の成果であり,異文化理解へ向けて信頼ある案内役を果たしてくれるものと信じている。