《宗教の世界史》07.ユダヤ教の歴史

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本体3,500円 + 税
在庫: 在庫あり
解説: 紀元前10世紀頃,古代イスラエルの地に生まれた一神教の世界。神殿崩壊により離散した人々が,独自の共同体を形成して信仰を守ったその歴史を,ユダヤ人社会の形成と発展の視点から明らかにする。ユダヤ教の教義史でもユダヤ人の民族史でもないユダヤ教の歴史。
ISBN:
978-4-634-43137-9
シリーズ: 宗教の世界史 7
著者: 市川裕 
刊行:
2009年10月
仕様: 四六判  ・  344ページ
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目次:
序章 一神教世界の歴史と文化のなかで
    ユダヤ人とはだれか-ユダヤ・アイデンティティの所在
    ユダヤ教の宗教史的理解のためのパラダイム
    ラビ・ユダヤ教の自治共同体ケヒラーの特徴
第1章 古代イスラエルの宗教からユダヤ教へ
  1 古代イスラエルと聖書の世界
    聖書時代のイスラエル史
    預言者とトーラー
    トーラーの編纂とユダヤ教の成立
    預言者における神の顕現
    天幕と神殿における神の臨在
  コラム
    一神教とトーラー
  2 ヘレニズム・ローマ世界とユダヤ教
    ヘレニズムとの出会い
    ユダヤ人社会内部の諸集団
    ローマ帝国の支配とユダヤ教
    ナザレのイエスと初期キリスト教
  コラム
    死海写本と「クムラン宗団」
  3 エルサレム第二神殿崩壊からラビ・ユダヤ教の成立へ
    神殿崩壊と賢者の時代の開始
    第二次ユダヤ戦争からミシュナ欽定編纂へ
    アモライーム時代とタルムード編纂
    ラビ・ユダヤ教とユダヤ的宗教共同体の成立
第2章 一神教のなかのユダヤ教
  1 キリスト教とイスラームの世界支配
    イスラームの支配理論とユダヤ人の地位
    キリスト教の支配理論とユダヤ人の地位
  2 バビロニアのユダヤ人社会
    イスラーム時代のバビロニア
    サアディア・ガオンとバビロニアの黄昏
    ゲオニーム時代の新たな潮流
  3 アシュケナジ系のユダヤ人社会
    タルムード学の発展
    トーサフォートの学問体系
    ユダヤ人の法的地位の変化と迫害
  4 スファラディ系のユダヤ人社会
    ムスリム・スペインのユダヤ人
    スペインのユダヤ系知識人
    中東のユダヤ系知識人
    モシェ・ベン・マイモンの思想
    キリスト教スペインのユダヤ人社会とカバラーの発展
    ゾーハルまでの一〇〇年の歩み
    異端審問からユダヤ人追放へ
  コラム
    一三をめぐるユダヤ教の信仰箇条
第3章 世界秩序の変遷のなかで
  1 中東・オスマン帝国における展開
    スペイン追放後のユダヤ人
    ヨセフ・カロとイツハク・ルリア
  2 東欧における展開
    ポーランドのアシュケナジ系社会
    ポーランド貴族 
刊行にあたって:
テロの脅威とともに明けた21世紀。世界では局地的な戦争も多発し,これらさまざまな対立を背後に,「宗教」の影が見え隠れしています。宗教は現在の世界を考えるうえで,不可欠な要素です。
本シリーズでは,単に各々の宗教の歴史を通観するのではなく,人びとの生活のなかに息づく信仰に踏み込み,各宗教の地域的な広がりにも着目して,現実に宗教が人間の歴史にどうかかわってきたのか,聖と俗の両面から「歴史のなかの宗教」を考えます。