《宗教の世界史》04.仏教の歴史2 東アジア

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3,850円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: インドで興起しアジアに広く伝わった仏教。中でも中央アジアを経由し、東アジアに入った仏教は、中国を中心に朝鮮・日本が相互に関連し発展していった。その漢伝仏教を、時代を追って紹介する。
ISBN:
978-4-634-43134-8
シリーズ: 宗教の世界史 4
著者: 末木文美士  西本照真  金天鶴  蓑輪顕量  陳継東 
刊行:
2018年8月
仕様: 四六  ・  336+8ページ
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目次:
序章 東アジア仏教とその展開・・・末木文美士
  1 東アジアへの仏教伝来とその前提
  仏教の三つの伝統  中央アジアから中国へ  前提としての中国古代文化
  2 東アジア仏教の展開と時期区分
  東アジア仏教の時期区分  中国的な場における仏教受容
  3 東アジア仏教と東アジア周縁仏教
  東アジア周縁仏教圏  ベトナム仏教

第1章 仏教の伝来と普及
  1 中国 後漢~六朝・・・西本照真
  中国への仏教伝来  仏典の翻訳と格義、偽経の撰述  中国の伝統思想との対決
  仏教教団の成立と仏図澄・道安  北方諸民族支配下の宗教政策と仏教
  漢民族支配下の宗教政策と仏教
  2 朝鮮 三国時代・・・金 天鶴
  三国への仏教伝来と仏教交流  新羅的な仏教の序幕  国家仏教と戒律
  3 日本 仏教伝来~飛鳥時代・・・蓑輪顕量
  朝鮮半島からの公伝  最初の尼僧と氏族の信仰  厩戸王(聖徳太子)の活躍

第2章 国家の仏教
  1 中国 隋・唐・・・陳 継東
  隋の誕生と仏教  唐王朝と仏教  仏教諸派の展開  仏教行事・儀式の庶民への浸透
  仏教文化の爛熟
  2 朝鮮 統一新羅・・・金 天鶴
  大衆仏教への念願  実践信仰  仏教に対する熱意――インドへの巡礼
  禅の伝来と結社信仰  唐における新羅人の仏教
  3 日本 奈良・平安・・・蓑輪顕量
  朝廷の関与――天武・持統朝  鎮護国家の完成  南部六宗および天台・真言二宗
  僧伽の再生機能  民衆と貴族の宗教  僧侶の営みと階層分化  密教の隆盛と浄土信仰  
第3章 仏教の土着化
  1 中国 宋・元・明・・・陳 継東
  宋以降の仏教の特徴  宋代仏教の前奏――五代十国の仏教  宋代の仏教  遼・金の仏教
  元の仏教  明の仏教――仏教政策と僧官制度  明末四大家の融合論
陽明学・キリスト教と仏教  民衆の仏教信仰
  2 朝鮮 高麗時代・・・金 天鶴
  国家仏教の定着  民衆への教化――均如  『高麗大蔵経』の彫板と天台宗の開創――義天
  禅と天台の復興――知訥と了世  功徳仏教の流行  臨済禅の導入
  3 日本 鎌倉・室町・・・蓑輪顕量
  天台本覚思想  寺僧と遁世  浄土教の新展開  入宗(元)僧の関心
  禅宗の展開と法華宗の成立  神と仏の関係――神仏野の習合・隔離
  日本文化への影響――文学・茶道・能楽等の芸道の成立
  民衆との関わり――一向一揆・法華一揆

第4章 グローバル化への抵抗と適応
  1 中国 清~現代・・・陳 継東
  清の仏教政策  清代の仏教界  居士仏教  清末仏教の復興  仏教と清末の社会改革
  仏教の近代化  太虚の仏教改革  中華人民共和国の仏教  台湾仏教の示す新たな方向
  2 朝鮮 朝鮮時代~現代・・・金 天鶴
  仏教批判と弾圧  仏教の復興  僧軍と仏教政策  実学としての仏教
  日本仏教の影響と抵抗  仏教信仰と仏教の再生
  3 日本 江戸時代~現代・・・末木文美士
  仏教の統制と定着  教学の振興  世俗倫理と戒律  他教との論争  明治維新と仏教
  近代仏教の確立 民衆仏教の展開  戦争と仏教


付録
主要仏典一覧  仏像一覧  須弥山世界図  塔一覧  年表  東アジアの変遷
参考文献  索引  図版出典一覧