《日本の伝統文化》6.武道

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4,400円 (税込)
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解説: 日本に始まり今や世界に広がる武道。神話にまで遡る弓馬・剣槍、社会を変えた鉄砲・砲術、近現代の柔道・KARATEなど。戦いを超越する「武道」の精神文化は、いかに生まれたのか。その歴史の全貌を初めて明らかにする。
ISBN:
978-4-634-21306-7
シリーズ: 日本の伝統文化
著者: 魚住孝至 
刊行:
2021年4月
仕様: 四六 上製  ・  448+口絵4ページ
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目次:
はじめに
序章  武道文化の成立基盤 先史から古代・中世
1 先史時代の武器と武術
2 日本神話における国土の統一と剣の霊威
3 飛鳥・奈良時代の律令兵士とその訓練
4 朝廷の年中行事としての武芸
5 日本独自の武道が成立する基盤
6 武士の武芸鍛錬
7 南北朝の動乱から室町幕府の隆盛

第一章 武芸流派の確立 戦国時代から江戸中期
1 武芸流派の成立―剣術・弓術・柔術の源流
 【参考】中国武術のあり様―『紀效新書』を中心に
2 鉄砲の普及と天下統一への過程
3 江戸幕藩体制の成立
4 近世武芸の展開
5 近世武芸の思想―宮本武蔵『五輪書』
6 近世社会の発展と流派武術の華法化
7 兵学流派の成立と士道論・武士道論
8 武芸の教養化―『本朝武芸小伝』

第二章 近世社会の変容と武芸の新傾向 江戸後期から幕末
1 近世社会の転換期と将軍吉宗による武芸奨励
2 新たな武芸の展開―撃剣と柔術の革新
3 寛政の改革と藩校における武術教育
 【参考】朝鮮の武芸―『武藝図譜通志』の成立
4 流動化する封建社会と武芸の変容
5 撃剣の隆盛―下級武士・豪農層と試合
6 藩校での武芸教育と諸流派数と主な流派
7 天保後期の改革と西洋砲術の採用
8 幕末期の社会の大変動と剣術が果たした社会的機能

第三章 近代武道の成立と定着 明治時代
1 近代武道の成立過程
2 近代武道への再編成
3 大日本武徳会と近代武道の定着
4 武道の学校教育への編入までの過程
5 運動文化としての武道

第四章 近代武道の展開過程 大正・昭和初期
1 近代剣道の確立―「大日本帝国剣道形」と指導書『剣道』
2 「武道」の名称への統一と近代武道の整備
3 競技会の隆盛―学生スポーツと天覧武道大会
4 武道の拡大―相撲と沖縄唐手の本土紹介
5 柔道の理念と海外展開
6 剣道の歴史と弓道の精神性を強調する流れ
7 戦時下の武道―昭和初期の武道 
第五章 現代武道の出発 昭和中期
Ⅰ 占領下の戦後改革と東西冷戦
 1 占領軍による武道禁止令
 2 武道の復活過程
 3 武道連盟の設立
 4 戦争と武道禁止令の影響
 5 国際柔道連盟(JJF)への加盟 
Ⅱ 戦後復興から高度経済成長へ
 1 戦後武道の展開―合気道・少林寺拳法
 2 空手道の競技化と多様な展開
 3 学校体育への復活―「格技」の成立
 4 戦後武道の技の捉え方
 5 欧米における武道の新たな展開

第六章 現代武道の展開と国際化 昭和後期
Ⅰ 高度経済成長
 1 東京オリンピック大会の開催とその影響
 2 武道の諸方面での展開
 3 全日本空手道連盟の成立とフルコンタクト空手の展開
 4 国際剣道連盟と世界空手連合
Ⅱ 日本の経済大国化と国際化の進展
 1 日本武道協議会と日本古武道協会
 2 国際柔道連盟による柔道の変容
 3 武道の国際化の進展
 4 空手道をめぐる問題―指定形制定と沖縄空手、テコンドーの五輪種目化
 5 武道文化の見直し―武道の研究と『武道憲章』
 6 武道の活況の中で―武道文化伝承の危うさ

第七章 グローバル社会における武道 平成時代から現代へ
Ⅰ 東西冷戦の終結とグローバル時代の到来
 1 国内の武道状況―学校「武道」・世代交代・武道への関心・総合格闘技
 2 国際武道連盟の展開状況
 3 柔道の形競技
 4 剣道における見直し―木刀による稽古法と「剣道指導の心構え」
 5 空手道からKARATEへ
 6 柔道からJUDOへ―国際柔道連盟における日本の存在の変化
Ⅱ 武道の現在ー直面する諸問題と新たな模索 二〇一〇年代から現在へ
 1 武道人口の減少
 2 柔道の事故と部活動指導者について
 3 公認指導者資格制度
  【参考】フランスの指導者資格制度とドイツの少年育成プログラム
 4 「柔道MIND運動」
 5 中学校体育における武道の必修化
 6 二〇二〇年東京オリンピック大会について

終章 伝統文化としての武道の可能性
1 武道の修行の階梯―ヘリゲル『弓と禅』に即して
2 弓道修行の過程―梅路見鸞「行道一覧」
3 近世の剣術・柔術における身心鍛錬の道
4 伝統文化としての武道の可能性

主要参考文献/写真提供一覧/武道関係略年表/人名索引