《山川歴史モノグラフ》21.チンギス・カンの法

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解説: 漢文史料とアラビア語・ペルシア語史料に依拠し,近代ヨーロッパの法概念に基づき解釈されていた従来の研究に対し,モンゴル帝国期のモンゴル語史料における「ジャサク」「ジャルリク」「ビリク」「ヨンス」の用例を分析し,チンギス・カンが定めた法の実態を明らかにする。
ISBN:
978-4-634-67381-6
シリーズ: 山川歴史モノグラフ 21
著者: チョクト 
刊行:
2010年11月
仕様: A5判  ・  194ページ
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目次:
序章 問題の設定
  1 先行研究について
  2 問題の所在
  3 本研究の目的
第一章 「チンギス・カンの大ジャサ」の内容
  はじめに
  1 ペルシア語史料における「ヤサ」について
  2 ジャサの制定について
  3 ジャサ違反について
  おわりに
第二章 『モンゴル秘史』におけるジャサク
  はじめに
  1 『モンゴル秘史』における「ジャサク jasaq」の用例と漢語訳
  2 『モンゴル秘史』における「ジャサク」と「ジャルリク」
  3 『モンゴル秘史』における「ジャサク」の概念
  おわりに
第三章 モンゴル帝国期のジャルリク
  はじめに
  1 チンギス・カンのジャルリク jarliq の性質
  2 「jarliq jasaq」という言葉について
  おわりに
第四章 モンゴル帝国期のビリク
  はじめに
  1 『集史』にみえるビリクの特徴とその継承
  2 ビリクが発せられる「場」と形態
  3 チンギス・カンのビリクとジャサの関係
  おわりに
第五章 モンゴル帝国期のヨスン
  はじめに
  1 先行研究における「ヨスン」の解釈
  2 ペルシア語史料におけるモンゴルの
    「ヤサ・ヨスン(yasa wa yusun)」について
  3 「慣習」を意味するペルシア語語彙と「ヨスン」および「ヤサ」
  おわりに
第六章 『モンゴル秘史』におけるヨスン
  はじめに
  1 『モンゴル秘史』におけるヨスンの用例の検討
  2 「ヨス」と「トル」の検討
  3 チンギス・カンとヨスン
  おわりに
第七章 「大ジャサ」という概念
  はじめに
  1 『大ジャサ』とは成文法典を指しているのか
  2 ペルシア語史料における「大ヤサ」の概念
  おわりに
第八章 『青冊』の性質
  はじめに
  1 『青冊(Koke debter)』について先行研究
  2 『モンゴル秘史』における『青冊(Koke debter)』について
  3 元朝時代の『青冊』について
  4 『青冊』の内容と性質
  おわりに
終章 到達点と今後の課題
  1 到達点のまとめ
  2 今後の課題

あとがき
索引
史料・文献目録
註