《日本史リブレット人》027.重源と栄西 優れた実践的社会事業家・宗教者

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 東大寺再建に活躍した重源と,臨済禅と茶の祖とされる栄西。ともに「源平内乱」という未曽有の社会的大変動後のあるべき社会と仏法を求めて,東アジア規模で活躍した実践的な二人の宗教者を見比べ,足跡をたどる。
ISBN:
978-4-634-54827-5
シリーズ: 日本史リブレット人 27
著者: 久野修義 
刊行:
2011年11月
仕様: A5変型判  ・  96ページ
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目次:
重源と栄西をならべてみると

1.二人の出会いまで - 山で修行の仏法者
  二人の出自/重源は東大寺僧?/若き栄西の修行ぶり/
  地域の時代状況のなかで

2.重源と栄西の出会い - 東アジア世界のなかで
  明州で知りあう二人/東アジアの仏教聖地をめざして/
  大陸からの文化導入/交流を担う入宋僧と宋商/
  宋人の技術者・商人/泉福寺の梵鐘銘から/筑前で活躍する栄西

3.内乱の時代を越えて - 東大寺再建と造東大寺大勧進
  内乱による大仏焼失とその再建/重源・栄西と宋人技術者たち/
  東大寺再建と平和への願い/
  公共事業・社会政策としての再建活動/悪僧批判と戒律重視/
  あらたな仏法興隆

4.重源から栄西へ
  栄西の大勧進就任まで/重源と東大寺僧の不協和音/
  東大寺大勧進職と栄西

実践的宗教者の重源と栄西  
メッセージ・あとがき:
東大寺再建に活躍した重源と,臨済禅と茶の祖とされる栄西。通常,あまり注目されないが,この二人はたいへん共通点が多い。たがいに面識があっただけでなく,ともに「源平内乱」という未曾有の社会的大変動を目の当たりにし,乱後のあるべき社会と仏法を求めて,東アジア規模で活躍した実践的な宗教者たちであった。両者をあわせみるとき,またあらたな歴史の視野が広がってこよう。