《日本史リブレット》098.徳富蘇峰と大日本言論報国会

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 第二次世界大戦はイデオロギーの闘いでもあった。日本の思想戦の主体とされた大日本言論報国会と、会長で論壇の大御所となった徳富蘇峰の姿とともに、思想戦論の行き着く先を描く。
ISBN:
978-4-634-54710-0
シリーズ: 日本史リブレット 98
著者: 赤澤史朗 
刊行:
2017年4月
仕様: A5変  ・  120ページ
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目次:
知識人の戦争責任
1.十五年戦争期の徳富蘇峰
2.思想戦と大日本言論報国会の結成
3.国内思想戦のイデオロオーグたち
4.運動の展開
5.「言論暢達」政策と「大号令」詔書
蘇峰の戦後と言論法国会の位置  
著者からのメッセージ:
第二次世界大戦は、イデオロギーの戦いでもあった。
アメリカにとって、それは民主主義に敵対するファシズムの哲学を打倒する戦いであり、ファシズム諸国の国家改造が目標だった。
これに対して日本の「思想戦」は、対外的な宣伝力が弱く、「思想戦」の主体とされた大日本言論報国会は、国内に残されている英米思想の排撃に狂奔する。
同会々長の徳富蘇峰は、十五年戦争期に戦争を煽ることで不死鳥のように甦り、ついには論壇の大御所となった。
「思想戦」論の行き着く先を、戦時下の蘇峰の姿とともに描きたい。