《史学会シンポジウム叢書》近代日本のヒストリオグラフィー

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解説: 近代日本において「歴史を書く」という営為がどのように行われてきたか、多様な書き手による多様な歴史の相互関係を課題として考察する。2014年史学会大会シンポジウムをもとに編集。
ISBN:
978-4-634-52363-0
シリーズ: 史学会シンポジウム叢書
著者: 中野弘喜  佐藤雄基  太田智己  寺尾美保  廣木尚  松沢裕作  河野有理  高木博志 
刊行:
2015年11月
仕様: A5判  ・  256ページ
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目次:
はしがき …松沢裕作
1章 修史局における正史編纂構想の形成過程 …松沢裕作
 はじめに
 1 太政官正院歴史課と川田剛の編纂構想
 2 「編輯着手ノ方法」の成立過程
 おわりに

2章 明治期の史料採訪と古文書学の成立 …佐藤雄基
 はじめに
 1 日本古文書学 - その成り立ちと特徴
 2 史料採訪と古文書への関心
 3 日本の古文書学の歴史的位相 - 近世から近代へ
 おわりに

3章 明治期島津家における家史編纂事業
   - 大名華族による「国事鞅掌」始末取調 …寺尾美保
 はじめに
 1 「国事鞅掌」始末取調の顚末と編纂の課題
 2 二つの編纂物 - 宮内省への提出と刊行物
 3 市来四郎の目指した家史編纂 - 島津久光との関係から
 むすびにかえて

4章 一八九〇年代のアカデミズム史学 - 自立化への模索 …廣木尚
 はじめに
 1 「純正史学」「応用史学」論の背景
 2 制度化の過程
 3 「純正史学」の組織化と矛盾
 4 「少壮史家」の台頭
 おわりに

5章 史学の「純正」と「応用」
   - 坪井九馬三にみるアカデミズム史学と自然科学の交錯 …中野弘喜
 はじめに
 1 坪井九馬三の経歴と人物
 2 坪井九馬三「史学に就て」
 3 十九世紀自然科学の文脈にみる科学の「純正」と「応用」
 おわりに

6章 「社稷」の日本史 - 権藤成卿との政治学 …河野有理
 はじめに
 1 その位置づけをめぐって
 2 「社稷」の日本史
 おわりに

7章 一九二〇年、茨木キリシタン遺物の発見 …高木博志
 はじめに
 1 キリシタン遺物発見の時代
 2 茨木キリシタン遺物の発見
 3 その後のキリシタン遺物
 むすびにかえて

8章 一九三〇~五〇年代の美術史学と歴史学 …太田智己
 はじめに
 1 一九二〇年代まで - 歴史学と差別化
 2 一九三〇~四〇年代 - 歴史学への接近
 3 一九五〇年代 - 歴史学の分科としての美術史学
 おわりに