《日本史リブレット》097.陵墓と文化財の近代

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 「20世紀の学知」と齟齬が生じるにもかかわらず「凍結」された陵墓の問題を,陵墓のみならず広く文化財を巡る歴史認識として捉える。
ISBN:
978-4-634-54709-4
シリーズ: 日本史リブレット 97
著者: 高木博志 
刊行:
2010年1月
仕様: A5変型判  ・  116ページ
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目次:
1.世界遺産と「19世紀の陵墓体系」
  2008年神功皇后陵への立入り/世界遺産と陵墓/近代学知と陵墓
2.陵墓がつくられる
  近世の修陵/明治維新と陵墓/大日本帝国憲法と陵墓/
  皇室陵墓令
3.陵墓と人びとの関わり
  近世の神功皇后信仰/伝説と陵墓/名所からの脱皮/
  国家神道と文化財/開かれた古墳と,秘匿化する陵墓
4.近代の学知と陵墓治定
  西都原古墳の発掘/幻の『大阪府庁文書』/臨時陵墓調査委員会/
  聖蹟調査の方法論/近代の考証
21世紀の陵墓問題 
メッセージ・あとがき:
万世一系「十九世紀の陵墓体系」は,記紀批判のない文献考証と,現地で「口碑」や伝説を収集する「十九世紀の学知」によって決められた。
大正期以降にあらわれ,敗戦から今日まで公認となる地田左右吉の古代史・神話研究,浜田耕作などの考古学といった「二十世紀の学知」と齟齬を生じるにもかかわらず,「十九世紀の陵墓体系」は「凍結」された。
ひとり陵墓の問題のみならず,広く文化財をめぐる歴史認識としてとらえたい。