《イスラームを知る》24. サイバー・イスラーム 越境する公共圏

価格
1,320円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 欧米を起源とするインターネットがイスラーム社会をどのように変質させ、また、ムスリムによってインターネットの世界はどう変化したのか。「アラブの春」における事例などを通し、その化学反応の過程にせまる。
ISBN:
978-4-634-47484-0
シリーズ: イスラームを知る 24
著者: 保坂修司 
刊行:
2014年3月
仕様: A5判  ・  132ページ
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目次:
仮想空間と公共圏
第1章 インターネット黎明期のイスラーム世界
  中東・イスラーム世界と情報通信技術
  アラビア語とコンピューター
  パソコンの時代
  インターネットの登場
  クウェートのケース
  マレーシアのケース
  チュニジア・エジプト・ヨルダンのケース
  ウィンドウズ95の登場
  インターネット上のイスラーム
  イランとイラクのケース
  サウジアラビアのケース
第2章 多様化するサイバー・イスラーム
  イスラーム世界のデジタル・ディバイド
  九・一一事件とイスラーム世界のインターネット
  バーチャル・インティファーダ
  ゲームの世界も政治や宗教の影響を受ける
  サイバースペース上のジハードと対テロ戦争
  サイバー・ムジャーヒディーン
第3章 仮想空間から現実社会へ
  ブログの時代
  SNSの拡大
  テヘランの春?
  アラブの春
  アラブの春とインターネット
  チュニジアで革命が始まる
  四月六日青年運動
第4章 インターネットで変わるイスラーム世界
  伝統的メディアの役割
  手のひらのなかからの革命
  世界を変えた平手打ち
  情報通信技術がイスラーム的伝統・価値観を変容させる
  サイバー・イスラームをコントロールするアメリカのサイト
おわりに

コラム
 01 インターネットはハラールかハラームか
 02 アラビア語圏のアニメ掲示板
 03 変容する男女関係

参考文献
図版出典一覧
    
メッセージ・あとがき:
イスラーム教徒の考え方や行動の様式は,日本人の場合とはかなり異なっている。そこにイスラーム理解の難しさもあるし,同時にイスラームを知る意義もあるといえよう。現代の私たちは,グローバル化したイスラームの宗教や文明に向き合い,これをさらに深く理解する必要に迫られている。「イスラームを知る」シリーズは,全国的な共同研究「NIHU(人間文化研究機構)プログラムイスラーム地域研究」の成果であり,異文化理解へ向けて信頼ある案内役を果たしてくれるものと信じている。