《イスラームを知る》19. サウディアラビア 二聖都の守護者

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1,320円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: オスマン朝崩壊以降現在まで、イスラームの二大聖地メッカとメディナの守護者の任を継承してきたサウディアラビア。近代化しつつも聖地を守り、イスラーム的伝統を保持するためにとった王国の政策を検証する。
ISBN:
978-4-634-47479-6
シリーズ: イスラームを知る 19
著者: 森伸生 
刊行:
2014年3月
仕様: A5判  ・  128ページ
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目次:
二聖都の守護者
第1章 イスラーム国家の始まり
  政教盟約
  第一次サウード朝の建設とイスラーム支配
  第二次サウード朝の建設と滅亡
第2章 アブドルアジーズによる国家統一
  リヤード奪回
  イフワーン創設と半島征服
  ヒジャーズ王国の基本的指針(ヒジャーズ憲法)
  アブドルアジーズとイフワーンの対立
  イフワーン鎮圧
  修正ワッハーブ主義
  石油と対米外交
  第二代国王サウードの治世
第3章 近代化とイスラーム的伝統の維持
  ファイサル国王による近代化
  宗教界改編
  ファイサル国王の汎イスラーム主義と対米政策
  安定した王位継承と近代化への不安
  シーア派問題の噴出
  源流ワッハーブ主義からの挑戦
  政府のイスラーム強化政策
  アフガニスタン戦争への対応
第4章 湾岸戦争の衝撃と請願書運動
  湾岸危機、湾岸戦争
  請願書運動
  政府の民主化対応
  宗教勢力への対応
  請願書運動からの分裂
  過激派の台頭
第5章 テロ対策と国内改革
  9.11事件の影響
  ジハード論の展開
  アブドッラー皇太子の改革
  リヤード爆破事件とテロ対策
  国民対話会議と地方選挙
  社会の自由化問題 女性の自動車運転をめぐっての対立
第6章 英断をくだす「二聖都の守護者」
  アブドッラーの国王即位と恩赦
  アブドッラー国王の英断
  教育改革
  「アラブの春」の影響
  王族の世代交代と統治体制の安定
  変わるものと変わらないもの

コラム
 01 アブドルアジーズの家族
 02 ビン・バーズ師の政治的姿勢
 03 生活で学んだイスラーム意識

参考文献
図版出典一覧
 
メッセージ・あとがき:
イスラーム教徒の考え方や行動の様式は,日本人の場合とはかなり異なっている。そこにイスラーム理解の難しさもあるし,同時にイスラームを知る意義もあるといえよう。現代の私たちは,グローバル化したイスラームの宗教や文明に向き合い,これをさらに深く理解する必要に迫られている。「イスラームを知る」シリーズは,全国的な共同研究「NIHU(人間文化研究機構)プログラムイスラーム地域研究」の成果であり,異文化理解へ向けて信頼ある案内役を果たしてくれるものと信じている。