《世界史リブレット》 002.ポリス社会に生きる

価格
802円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 古代ギリシャ民主政期のポリス社会で活躍した在留外人出身の銀行家一族の姿を,裁判での弁論記録から再現する。生きられた古代世界。
ISBN:
978-4-634-34020-6
シリーズ: 世界史リブレット 2
著者: 前沢伸行 
刊行:
1998年3月
仕様: A5変型判  ・  96ページ
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目次:
市民・在留外人・奴隷
1.両替商から銀行家へ
2.パシオーンの銀行
3.アポロドーロスとフォルミオーン
4.アテナイ市民アポロドーロス  
メッセージ・あとがき:
奴隷出身の裕福な銀行家,パシオーンとその息子アポロドーロス,パシオーンに奴隷として仕え,のちにアポロドーロスの義父となったおなじく銀行家のフォルミオーン。
激動する前四世紀のアテナイに生きたこれらの人びとがたどった生涯の軌跡は三者三様であったが,彼らの生き方を決定したのは,奴隷制という差別の体系に基礎をおいていたポリス社会の構造そのものであった。
アポロドーロスの政治家としての挫折は,こうした構造との戦いにたいする敗北にほかならなかった。