昭和史、二つの日 語り継ぐ十二月八日と八月十五日

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1,760円 (税込)
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解説: 昭和史の第一人者による,渾身の語り下ろし。太平洋戦争開戦の日と終戦の日を軸に,日本人は2つの日をどう受け止め,何を見落としてきたのか?歴史になりつつあるあの戦争を次の世代に語り継ぐ。
ISBN:
978-4-634-15025-6
著者: 保阪正康 
刊行:
2012年7月
仕様: 四六判  ・  384ページ
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目次:
第一部 十二月八日を語り継ぐ - 宣戦の詔書
 第1章 歴史になっていく十二月八日
   総力戦研究所は戦争を止められたか/
   淵田美津雄と酒巻和男の真珠湾/日本人の「戦争の記憶」/
   「徴兵拒否」は日本にもあったか/
   解明が足りない開戦への決定過程/政治指導者の劣化
 第2章 「開戦の責任」と十二月八日
   アメリカが「真珠湾」から学んだこと/
   日米の「情報」に対する考え方/
   在ワシントン日本大使館の十二月八日/
   日本人が総括できない「通告遅延問題」/
   東條内閣と過剰な秘密主義/
   「戦ニ勝ツノニ都合ノヨイ様ニ外交ヲヤツテクレ」/
   御前会議での不思議な議論
 第3章 「日米の記憶」と十二月八日
   今上天皇、四つの記憶/「愚か者の碑」と「原爆記念碑」/
   アメリカの「正しい戦争」の記憶/日米の記憶の隔たり/
   歴史の記憶とナショナリズム/
   ビン・ラディン殺害と真珠湾を結ぶもの/
   歴史から方程式をつくれなかった日本人
 第4章 臣民と市民の十二月八日
   臣民にとっての十二月八日/作家たちを戦争に協力させたもの/
   開戦詔書と忠臣蔵の共通点/不明瞭な日本の戦争目的/
   ヘレン・ミアーズが見た日米戦争/
   口を割らないアメリカ人捕虜/開戦詔書に入れて欲しかった一文
 第5章 十二月八日と「ヒロシマ」
   国を誤らせた陸軍大学の教育法/
   ドレスデン空襲式典から考える「真珠湾とヒロシマ」/
   戦争被害者の序列/日本はなぜ、アメリカに復讐しなかったか/
   責任なき開戦、そして戦友会のこと/
   真珠湾とヒロシマを語っていくこと 
第二部 八月十五日を語り継ぐ - 終戦の詔書
 第6章 八月十五日と日本人の「涙」
   「制限」か「従属」か/八月十五日と九月二日/
   終戦で流れた日本人の「涙」/涙が覆い隠した八月十五日の本質/
   消えた軍需物資と特攻隊のこと/
   二百三十四年間で三百六十六回の戦争/
   欠けていた末端兵士たちの証言
 第7章 東京オリンピックまでの八月十五日
   「一億総懺悔論」の登場/
   昭和三十年代の「人物論」はなぜ面白いか/
   政治家・有田八郎の戦後/
   憲法九条「戦争放棄」を評価した石原莞爾/
   評伝が育たない日本的風土/
   八月十五日を「恨みの日」にしなかった日本人/
   終戦記念日がうながす歴史の忘却
 第8章 高度成長時代の八月十五日
   「コインの裏表」として昭和十年代と四十年代/
   日本人は「最短距離で目標に到達する名人」?/
   「護送船団方式」の源は戦前にあり/僕の「全共闘世代」観/
   東大医学部教授陣の「軍人精神」/
   反戦自衛官と日本人捕虜のこと/
   タブーだった「ナショナリズム」/
   経済至上主義のなかの八月十五日/
   光クラブ事件と奥崎謙三のこと
 第9章 八月十五日と靖国、昭和天皇
   元軍人の取材で思ったこと/「八月十五日」が変質していく時代/
   A級戦犯はなぜ合祀されたか/矛盾を孕む靖国神社の歴史解釈/
   中曽根首相の靖国参拝に忠言した後藤田官房長官/
   『富田メモ』が突きつけたもの/和歌に表れた昭和天皇の心境/
   靖国問題がくすぶり続ける理由/東京裁判が見のがした事件/
   戦犯を自ら裁けなかった日本/
   靖国問題がおおい隠すあの戦争の本質
 第10章 平成時代の八月十五日
   徳富蘇峰の一大懺悔/平成になって浮上した従軍慰安婦問題/
   ジェンダー論で割り切れない「戦場の性」/
   マイナス効果が目立つ日本の戦争謝罪/
   日本の国旗を焼いたイギリス人元兵士の「和解」/
   原子爆弾とジェノサイド/
   戦争を知らない世代に磨いてほしい想像力

あとがき