旧石器遺跡捏造事件

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1,760円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 藤村新一による旧石器捏造が発覚して,10年が経とうとしている。その間,関係者の側からの声は聞かれず,真実は闇の中である。著者の岡村道雄氏は,藤村が所属した石器文化談話会の代表であり,当時は東北大学の助手であった。藤村へのインタビューも含め,いま明かされる真実の声。
ISBN:
978-4-634-15008-9
著者: 岡村道雄 
刊行:
2010年11月
仕様: 四六判  ・  248ページ
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目次:
序章 旧石器遺跡捏造の経緯
第一章 「栄光」への軌跡
 1 石器文化談話会の始まり
   藤村の生い立ち/旧石器への関心/藤村との出会い/
   石器文化談話会の設立/発掘の仕組み
 2 本格化する発掘活動
   薬莱山麓へ/旧石器遺跡の発掘方法/層位と型式
 3 「座散乱木」への道
   旧石器発掘をめざして/最古「動物形土製品」の出土/
   不思議だった藤村の態度
 4 大発見
   前期旧石器存否論争/最高の瞬間/山田上ノ台遺跡でも/
   期待高まる座散乱木第三次発掘/
   続々出た前・中期旧石器とその時代/
   馬場檀Aに賭ける/試みられた科学的分析/
   復元された「原人の生活」/「前期旧石器論争は結着した」
第二章 失墜した"ゴッド・ハンド"
 1 拡大していく戦果
   宮城から関東へ/夢の"怪挙"「遺跡間接合」/
   東北旧石器文化研究所の設立で全国展開へ/
   「藤村業績」の宣伝に加担した私/覆い隠せなくなった矛盾/
   秩父で藤村・鎌田と論争
 2 捏造発覚
   毎日新聞の大スクープ/大混乱になった学術関係機関/
   地に墜ちた考古学への信頼
 3 相次ぐ私への批判
   自著の回収・絶版/"共犯者"扱いまでされた私への批判の嵐/
   「君はやってないんだよね」/
   「聖嶽遺跡」事件への波及と賀川学長の自殺
 4 残された膨大な後始末
   始まった検証への動き/心が凍りついた藤村の捏造痕跡/
   遠藤智一さんの無念
第三章 捏造発覚から一〇年を経て
 1 見破れなかった藤村の知恵
   割り箸であぶった石器が"世界初"の発見に/
   専門家も見破れなかった"埋め込み"実験/
   藤村が得意とした偽造「石器埋納遺構」/『岩宿の発見』がモデル?
 2 見破れなかった私の甘さ
   偽書『東日流外三郡誌』事件との共通点/
   "夢"が疑う目を曇らせた/
   マジックショーに魅せられていた私たち/
   疑問を呈するとすぐ石器が飛び出した/
   「まさかあの純朴な男が」という予断
 3 私が経験した数々の疑問
   いつから捏造は始まった?/封印された疑問の数々/
   座散乱木「二つの不思議」論争/私にもよぎった疑念/
   見逃されていた「不自然な一致」/
   馬場壇、志引にもあったおかしな現象 
 4 この10年で考えたこと
 5 藤村との再会
第四章 明日への考古学
 1 三つの過ち
 2 ささやかな私からの提言
 3 考古学の信頼回復のために
終章 旧石器遺跡捏造の総括