《山川歴史モノグラフ》26.野戦郵便から読み解く「ふつうのドイツ兵」 第二次世界大戦末期におけるイデオロギーと「主体性」

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解説: 野戦郵便を史料として,ナチ体制下の兵士の心性を「戦友意識」や「男らしさ」をキーワードに読み解き,「ふつうの人々」がなぜホロコーストへ荷担するに至ったかを明らかにする。
ISBN:
978-4-634-67384-7
シリーズ: 山川歴史モノグラフ 26
著者: 小野寺拓也 
刊行:
2012年11月
仕様: A5判  ・  336ページ
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目次:
序章 ナチ体制と「ふつうの人びと」
第一章 史料としての野戦郵便
  はじめに
  1 史料としての性格
  2 史料のもつ問題 検閲と代表性
  3 代表的な野戦郵便研究
  4 本書で扱う資料群
第二章 「ふつうのナチ」HKの場合
  はじめに
  1 「銃後」のHK
    RADにて/訓練期間
  2 前線のHK
    前線に到着/前線後方で
  おわりに
第三章 戦友意識・男らしさ
  はじめに
  1 軍隊内の結び付つきと軋轢
    地域/社会階層/兵科/軍隊階級/前線と後方/世代/
    宗派/軍隊と一般社会/戦友と友人
  2 男らしさ、ハードであること
    軟弱になることへの恐怖/解離/
    鈍感になるということ、思考停止、目的楽観主義/
    勇敢さ、耐え抜く意志/
    試練としての苦境、人間としての「成長」/
    故郷の女性に求められる男性性/「ハードであること」の意味
  おわりに
第四章 暴力・被害者意識・「主体性」
  はじめに
  1 直接・間接の暴力経験
    前線における暴力経験/
    暴力情報のネットワーク - 空襲、避難民
  2 主体性の喪失と「回復」
    徴発行為や対パルチザン作戦と主体性/被害者意識と主体性
  おわりに
第五章 他者・自己イメージ
  はじめに
  1 敵・他者イメージ
    ユダヤ人/ロシア軍・ボルシェヴィキ/米英軍/
    本国の外国人/現地の住民・土地
  2 味方・自己イメージ
    ヒトラー/政治指導者・軍指導部/ドイツ・ドイツ人/
    犠牲・義務/総力戦体制/故郷・家族
  おわりに

終章 イデオロギーと「主体性」
    イデオロギーをめぐって/「主体性」をめぐって

あとがき
索引
参考文献

引用手紙一覧