戦国の〈大敗〉古戦場を歩く なぜ、そこは戦場になったのか

〈大敗〉の現場で探る、戦国時代の記憶
価格
1,980円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 古戦場は、後世の人々の強い思いが充満した空間であるだけに、ただ現地を訪れるだけだと、そんな強い思いに触れるのみで終わってしまう。けれども、現場に立って、アンテナの角度を少し変えて土地の記憶に耳を傾けてみると、当時の人々が行き交う様子が見えてくる。そのうえで、なぜそこが戦場となり、軍勢がどう動き、どのような勝敗がついて、そして後世にどのように語られたのか。古戦場、それも〈大敗〉がおこった古戦場を著者が訪れ、現地の地形や現在の景観、そして史料や地図から浮かび上がる様相を組み合わせ、「なぜ、そこは戦場になったのか」を考える。
ISBN:
978-4-634-59129-5
著者: 黒嶋敏 
刊行:
2022年10月
仕様: 四六  ・  192ページ
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目次:
はじめに ―〈大敗〉というストーリー―
聖地巡礼/戦国の現場を歩く/古戦場という特殊空間/記憶の宝庫/地図を片手に

第1章 いざ、桶狭間
桶狭間への旅/戦いへの経緯/限られた史料と「おけはさま山」の謎/「おけはさま山」のロケーション/鳴海のロケーション/干潟に面した軍事都市鳴海/大高城の特性/潮の干満という制約/もう一つの理由/今川義元と海の道/海から見た桶狭間の戦い/「おけはさま山」の読み方/里山の景観/義元の弔い/今に至る大敗の記憶

第2章 いざ、人取橋
人取橋への旅/戦いへの経緯/小浜城からの視線/戦国奥羽のセーフティーネット/父の事情・母の事情/主戦場と合戦の本質/人取橋の向こうがわ/在家と集落/連合軍の目的/輝宗の葬儀/人取橋の功士壇/粟ノ巣での慰霊

第3章 いざ、耳川・高城
耳川・高城への旅/高城周辺のロケーション/川を望む台地の争奪戦/台地上のゲリラ戦/川原での決戦/乱流地帯での溺死/増水への疑問/耳川での戦闘はあったか/港町美々津/耳川大敗説の肥大化/大敗の慰霊

第4章 いざ、三方ヶ原
三方ヶ原への旅/戦いへの経緯/わざわざ三方ヶ原へ/犀ヶ崖と浜松城/郷人と石礫/入会地としての三方ヶ原/三方ヶ原の中世/浜松城主の資格/南北二つの追分/南の追分/犀ヶ崖という境界/布橋は「野の端」/家康による供養/「三方ヶ原」という言説/三方ヶ原のユニークさ

第5章 いざ、長篠
長篠への旅/境界の地・長篠/戦いの前史/長篠城の長所と短所/有海原での決戦へ/有海原のロケーションと柵の意味/謎のホボジイ/進撃した勝頼の本陣/境界地帯となる原野/境迎/信玄塚/死してなお/火おんどり

おわりに
古戦場の歩き方/同時代の弔い、後世の弔い/古戦場の情報量