033.日蓮と一遍 予言と遊行の鎌倉新仏教者

価格
本体800円 + 税
在庫: 在庫あり
解説: 天皇・武家の両権力から疎んじられてなお,多弁に説き続けた日蓮。全ての権力も超越し,貝のように口を閉ざして乱舞した一遍。国家との関わりや,信仰世界を通して,個性の違う二人の宗教者が,蒙古襲来の時代をどのように生き抜いたのかを解き明かす。
ISBN:
978-4-634-54833-6
シリーズ: 日本史リブレット人 33
著者: 佐々木馨 
刊行:
2010年2月
仕様: A5変型判  ・  104ページ
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目次:
日本人と蒙古襲来
1.二人の歴史環境-中世国家と宗教
  神祗信仰は「体制」度をはかる物差/日本中世の五つの思想空間/
  二つの「体制宗教」/「反体制宗教」と「超体制宗教」/
  鎌倉幕府の宗教世界/鎌倉幕府にみる宗教的祭祀権の行使
2.神祇との出会い-受容と変容
  体制志向から反体制へ/「法華経神祇」の創出/
  「超体制宗教」者の神祇信仰/神社参詣の背景/熊野神託
3.仏国土の構築-法華と念仏
  「法華経世界」の構築/霊山往詣/「念仏が念仏を申す」念仏/
  「わがなくして念仏申すが死」
4.二つの蒙古襲来-列島の北と南から
  蒙古国書の到来と幕府の対応/蒙古襲来は「隣国の聖人」/
  北からの蒙古襲来/追孝報恩の旅/仏教の世俗化の果てにみた夢 
メッセージ・あとがき:
中世人からの「戦争と平和」のメッセージ。
前近代戦を決するのは,軍事力と祈禱力を担うのはもちろん,宗教者。
13世紀の蒙古襲来の時代,この祈禱をめぐり三つの歴史絵巻が世を彩った。
一つは,天皇と武家の両王権を結んだ西大寺流(叡尊と忍性)による異国調伏の祈禱絵巻。
二つは,両王権からも疎んじられてなお多弁に説き続けた日蓮の予言絵巻。
三つは,全ての権力も超越し,貝の如く口を閉ざして乱舞した一遍の踊念仏絵巻。