《日本史リブレット人》015.藤原良房 天皇制を安定に導いた摂関政治

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 平安時代王朝貴族政治の代名詞ともいえる摂関政治。最初の摂政となった良房の歩みを,古代から中世への転換の胎動,東アジアの変動を視野に跡づけ,摂関政治成立の意義を問い直す。
ISBN:
978-4-634-54815-2
シリーズ: 日本史リブレット人 15
著者: 今正秀 
刊行:
2012年7月
仕様: A5変型判  ・  104ページ
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目次:
桜花と望月
1.めぐまれた出発
  誕生のころ/文華の時代/両親と妻/仁明天皇近臣として
2.承和の変
  皇太子,廃される/変の真相をめぐって/奈良時代の皇位継承/
  桓武以後の皇位継承と承和の変/仁明朝から文徳朝へ/
  文徳後継をめぐって/太政大臣となる
3.はじめての人臣摂政として
  幼帝即位/摂政の始まり/摂政の終り/清和元服後の摂政/
  摂政の由来/清和と良房
4.応天門の変
  応天門焼亡す/あいつぐ世情不安/意外な放火犯/
  良房・信・良相・善男/866(貞観8)年勅について/良房逝く
5.移りゆく時代のなかで
  古代から中世への転換の胎動期に/変貌する東アジアと向きあって
6.良房のあとに
  摂関政治の確立/摂関政治の歴史的意義  
メッセージ・あとがき:
平安時代王朝貴族政治の代名詞ともいえる摂関政治。藤原良房は最初の摂政となって摂関政治を始めた。それは藤原氏の専権確立のためであり、良房は権謀術数を弄した策略家だったのだろうか。摂関政治成立過程の諸事件、摂政制の成立、天皇と摂政の関係などを史料に基づいて再考し、幼帝即位という天皇制の危機を克服し、安定した皇位継承に道を開き、天皇制を安定に導いた良房の歩みを、日本における古代から中世への転換の胎動、東アジアの変動を視野に跡づけ、摂関政治成立の意義を問い直す。