《日本史リブレット》101.占領・復興期の日米関係

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 戦後の日本は,アメリカの軍事・外交政策の歴史と不可分離な関係の中で展開してきた。占領期・冷戦時代・朝鮮戦争・日米安保条約締結・岸内閣の経済高度成長政策などを経て,どのように変化してきたのか,歴史の脈絡のなかでとらえ直す。
ISBN:
978-4-634-54713-1
シリーズ: 日本史リブレット 101
著者: 佐々木隆爾 
刊行:
2008年8月
仕様: A5変型判  ・  116ページ
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目次:
1.日本占領と戦後改革
  占領軍による本土改造の方針/占領軍の機構と配置/
  戦後改革の開始/社会構造と経済体制の改革/憲法改正/
  東京裁判/冷戦のなかでの「日本復興」/占領政策の転換
2.朝鮮戦争と日本の「基地国家」化
  朝鮮戦争の開始/朝鮮戦争のなかの日本/
  未然に終った原爆投下計画/対日講話への動き/
  米軍駐留を継続するための論理
3.サンフランシスコ講和と日米安保条約
  サンフランシスコ講和会議への道程/日米安保条約の締結/
  保安隊の創設/池田・ロバートソン会談/防衛庁と自衛隊の発足
4.経済高度成長政策と岸内閣
  インドシナ戦争の終結とロストウ路線/
  ビキニ水爆実験被爆と原水禁運動/岸内閣の登場と役割/
  日米安保条約改定交渉の開始/警職法闘争/
  安保改定阻止国民会議の誕生と新条約調印  
メッセージ・あとがき:
悪夢のような戦争に終止譜が打たれたのは,1945年9月2日,米戦艦ミズーリ号上で行われた降伏文書の調印でした。
この年,10歳の少年であった著者も,まわりの大人たちが「二度と戦争はいやだ」と口々に語り,元憲兵の知人が,今後は「丸腰で出直すしか道はないのだ」と力説していたのを記憶しています。
学校で『あたらしい憲法のはなし』を習いましたが,「戦争放棄」の挿絵は,平和に徹して祖国の復興をはかろうという決意を,子供心に強く植えつけたものでした。
ところが,その後の日本は,朝鮮戦争の基地となり,日米安保条約(旧)を結び,再軍備をはじめ,防衛力設備計画を繰り返し,世界でも有数の軍事大国に変わりました。
この変化の基礎にある日米関係を,歴史の脈絡のなかでとらえなおそうというのが本書です。
既刊の『67.新安保体制下の日米関係』とあわせてお読みください。