《日本史リブレット》084.兵と農の分離

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 武士と百姓とはどこで分けられたのか。武士ではなく百姓となることを選んだ人びとが生まれたのはなぜか。戦国時代から江戸時代に至る激動の時期に進んだ「兵農分離」といわれる社会の変化を,地域に残された史料をもとに解き明かす。
ISBN:
978-4-634-54696-7
シリーズ: 日本史リブレット 84
著者: 吉田ゆり子 
刊行:
2008年7月
仕様: A5変型判  ・  116ページ
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目次:
信濃の武将、波合備前とは誰か
1.天正から空白の五〇年
  波合備前の足跡をたどる/武士となった原家
2.百姓となった原家
  木曾の原家/栗矢の原家/浪合の原家/浪合関所の役人/
  武士と百姓のあいだ/危機に直面する家
3.兵と農の分離
  兵と農の選択/太閤検地と兵農分離/家来・被官・譜代下人
4.主家と被官・門
  主家への「働き」/被官の由緒/「地下」から「百姓」へ/
  福島村の郷主と「先例」/福島村郷主と門屋/村方騒動の再熱/
  郷主の認識/向方村の郷主と被官
「武士」への憧れ 
メッセージ・あとがき:
山あいの土地を切り開き,土地に根ざして生きる。
このもっとも基本的な暮しの舞台を離れ,兵として戦場に向かい,武士として名声をあげることを夢みる男子たち。
甲州の武田家に仕えたい,武士になりたいと願う男子が家をでて,武士団に属していく。
他方,先祖の開発した相伝の地と家を守るため,遠征を拒否して農を選択する人びともいる。
兵と農の分離は,16世紀の戦乱の世から,17世紀後期にいたる,長い社会変動の過程である。
その変動の只中で,人びとはどのような選択を迫られ,またみずからの道を決めるのか。
この本では,信濃の山間の村々で繰り広げられた兵と農の分離の様相を詳述することで,社会変動の一端を明らかにしていく。