《史学会シンポジウム叢書》戦後史のなかの「国家神道」

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4,400円 (税込)
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解説: 「国家神道」を、戦後日本の政治史・宗教史・社会運動史など幅広い分野から議論し、今後の研究の基盤となる方向性を示す。
2017年史学会大会シンポジウムをもとに編集。充実した附録も収載。
ISBN:
978-4-634-52367-8
シリーズ: 史学会シンポジウム叢書
著者: 山口輝臣  藤田大誠  苅部直  前田修輔  朴輪貞  河西秀哉  昆野伸幸  須賀博志  佐々木政文  寺田喜朗  辻岡健志  北康宏  谷川穣  平山昇  三ツ松誠  小野将 
刊行:
2018年10月
仕様: A5  ・  288ページ
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目次:
この本が考えようとしていること――編者のはしがき  山口輝臣
Ⅰ部 「国家神道」まで
 1章 「国家神道」概念の近現代史  藤田大誠
はじめに/1「国家神道」の研究史とその出発点/2近代における「国家神道」という語の使用/3「神道」概念の諸相と「神道」論/おわりに
 2章 「国家神道」と南原繁  苅部直
「国家神道」とは何か/2教育勅語と「昭和」の影/3南原繁における「国家神道」の不在
 コラム1 神道指令と公葬  前田修輔
 コラム2 歴史教科書のなかの「国家神道」  朴輪貞
 コラム3 象徴天皇制と「国家神道」  河西秀哉
Ⅱ部 「国家神道」をつくる
 3章 村上重良「国家神道」論再考  昆野伸幸
はじめに/1日本近代史研究会の同人として/2一九五〇年代後半の「近代民衆宗教」研究/3一九六〇年代の「現代」「新興宗教」研究/4一九七〇年代の「国家神道」研究/おわりに
 4章 戦後憲法学における「国家神道」像の形成  須賀博志
1憲法学における「国家神道」像/2日本国憲法制定前後の言説/3宮沢俊義の「神社は宗教にあらず」批判/4津地鎮祭訴訟最高裁判決による歴史認識の「公定」/おわりに
 コラム4 藤谷俊雄の「国家神道」研究  佐々木 政文
 コラム5 新宗教研究と「国家神道」  寺田 喜朗
 コラム6 浄土真宗と「国家神道」  辻岡 健志
 コラム7 国家仏教と「国家神道」――神仏習合と家族国家論  北康宏
Ⅲ部 「国家神道」のこれから  
 5章 「国家神道」論の現状をどう見るか ――島薗進『国家神道と日本人』とそれ以後へ  谷川穣
はじめに/1「国家神道」研究の流れ――1村上重良以後/2歴史認識が並立するいくつかの要因/3国民教化の近現代史に向けて少し思うこと/むすびにかえて
 6章 「国家神道」をどうするか  山口輝臣
はじめに――この章を読む前に/1「国家神道」はどこから来たのか/2「方法」としての「国家神道」/3「国家神道」から「自由」になる
 コラム8 初詣と「国家神道」――明治神宮は入っているか  平山昇
 コラム9 近世史のなかの「国家神道」?  三ツ松誠
 コラム10「国家神道」の余白に  小野将

附録
附録1「国家神道」関連年表/附録2「国家神道」主要文献抜粋/附録3「国家神道」研究主要参考文献