美の光景3 王朝美術における結縁装飾法華経

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解説: 平安後期から鎌倉はじめにかけての装飾経のうち、複数の人々が参画して制作した結縁法華経の年代的推移を、時代背景の変化とも関連させて考察する。平家納経や慈光寺経なども、美術史的観点と、歴史的観点双方から、その制作の背景をさぐる。
ISBN:
978-4-634-52321-0
著者: ヘレーネ・アルト  江上綏監修 
刊行:
2010年9月
仕様: A5判  ・  342ページ
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目次:
第一章 王朝美術と『法華経』
  一 『法華経』の成立と日本への伝播
  二 『法華経』・開結二経の内容と経意絵
第二章 『栄花物語』の時代
  一 結縁経の揺籃
  二 結縁法華経と埋経・法華講・釈教歌
  三 施福寺蔵の法華経
第三章 院政期文化の昴揚の時代
  一 摂関期文化から院政期文化へ
  二 十二世紀第一・四半期の結縁法華経
  三 十二世紀料紙装飾における箔散らし
  四 一一二〇年代後半の結縁法華経
  五 鳥羽院政期の政治的・文化的状況
  六 久能寺経
  七 久能寺経以後
第四章 平家隆盛の時代
  一 時代の概況
  二 平氏と平家
  三 記録に見える結縁法華経
  四 平家納経
第五章 摂関家復権の時代
  一 鎌倉時代への変転
  二 慈光寺経