本が好き

価格
本体1,800円 + 税
在庫: 在庫あり
解説: 各国の風景や歴史絵巻を絵画に残し、日曜喫茶室に多くの人を招待して、科学に精通する世界の安野光雅が、読みあさってきた書物の中から、あまり他人に知られていないが、これから名著と呼ばれるようになると思われる本を70冊あまり厳選して、自己の人生と共に紹介する、読んで見て楽しい、ちょっと素敵な本です。
ISBN:
978-4-634-15122-2
著者: 安野光雅文・絵 
刊行:
2017年7月
仕様: 四六  ・  256ページ
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目次:
糞の山にもぐりこんで一生このままでいよう
『完訳ファーブル昆虫記』奥本大三郎訳

奥さん。砂漠でそんなことを言わんでも
武田百合子『犬が星見た─ロシア旅行』

アフガン人の犠牲はその百倍だと考えてもいい
中村哲・澤地久枝『アフガンとの約束』

文明人はこれをやぶってシリフキにつかう
ツイアビ『パパラギ』岡崎照男訳

もっとも大切だと思う本
デカルト『方法序説』谷川多佳子訳

科学の道は遠い
橘南渓『東西遊記』宗政五十緒校注

門外不出の本、貸すわけにはいかない
ホワイト『科学と宗教の闘争』森島恒雄訳

「遺伝子のたくらみ」をかたるよりもむつかしい
日高敏隆『人はどうして老いるのか 遺伝子のたくらみ』

わたしには不名誉だけがのこされたのであります
コロンブス『全航海の報告』林屋永吉訳
堀田善衛『スペインの沈黙』
ラス・カサス『インディアスの破壊についての簡潔な報告』染田秀藤訳

そんなに長いものを読めるか、というひともあろうが
デュマ『モンテ・クリスト伯』山内義雄訳

世論というものは、つかみどころもなく抵抗する方法もわからない
大仏次郎『ドレフュス事件』

さらばよし・人はいざしらず
カーン『パブロ・カザルス 喜びと悲しみ』吉田秀和訳

気のせいかレフカダ島の沖は宍道湖にそっくり
小泉八雲『耳なし芳一』

カツラがうまく作れても、誰が買うものか
芥川龍之介著『羅生門』

ふしぎに『平家物語』を読んだ気になってしまう
井伏鱒二『さざなみ軍記』

無用の戦役によって民の疲弊がはなはだしい
司馬遼太郎『韓のくに紀行』

英国公使館は文明開化を卑俗だとして無視している
イザベラ・バード『完訳・日本奥地紀行』金坂清則訳注

あの庭に鶏頭が咲いていたのか
森まゆみ『子規の音』

読み進むと、最後に驚くべき展開が待っている
岡倉覚三『茶の本』

わたしは文語文の、きちんとした言い方に酔った
森鴎外『即興詩人』

入歯が靴の中から出てきた
菊池寛『父帰る』

円生の頭のなかはどうなっているんだろうと思う
六代目三遊亭円生『新版 寄席育ち』、井上ひさし作『円生と志ん生』

まあ、とにかく戦争は終わった
三木のり平『のり平のパーッといきましょう』小田豊二 聞き書き

わたしは、がんらいB面的だから
半藤一利『B面昭和史』、『文士の遺言』 
目をうごかして、わたしを呪うしぐさをする
志賀直哉『城之崎にて』

原稿は頼む前からできているのではないか
吉村昭 同時代のエッセイ

トイレのペーパーで作った紙飛行機に「SOS」と書いた
堀内誠一『パリからの手紙』

枇杷くらいもどかしいものはないのではないか
谷川俊太郎『ことばを中心に』『よしなしうた』

本当の意味での思想家、考える人であった
遠山啓と大岡信について