エジプト死者の街と聖墓参詣 ムスリムと非ムスリムのエジプト社会史

価格
本体8,000円 + 税
在庫: 在庫あり
解説: カイロ郊外にそびえる聖山ムカッタム山麓の墓廟群は聖人の墓廟を参詣する人々で賑わう中世の巡礼地であった。そこに集う人々を通し、様々な宗教を持つ人々が共生する前近代のエジプト社会を考察する。
ISBN:
978-4-634-67236-9
著者: 大稔哲也 
刊行:
2018年10月
仕様: A5  ・  552ページ
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目次:
はじめに

序 章
 1 中東の歴史人類学のために
 2 参詣の空間の設定―「死者の街」と聖山ムカッタム
 3 「参詣」と「聖者崇敬」― 用語と概念の設定
 4 史料と先行研究

第1章 参詣の慣行と実践―歴史民族誌の試み
 1 参詣の諸相
 2 参詣者の意識

第2章 聖墓と聖者の創出
 1 「中世」エジプト・ムスリム社会における聖墓の創出
 2 聖遺物
 3 聖墓と聖者の創出の成功と失敗

第3章 死者の街の消長と経済的基盤―墓地居住、行楽、ワクフ
 1 死者の街と都市社会
 2 死者の街の経済的基盤とワクフ制度

第4章 王朝政府による統御と死者の街の公共性
 1 死者の街と支配者層
 2 死者の街の公共性を問い直す

第5章 死者の街の聖者をめぐる逸話と奇蹟譚
 1 聖者や被葬者の出身地と職業
 2 聖女、障がい者、狂者
 3 参詣書にみえる聖者の逸話とカラーマ
 4 参詣書中にみえる被葬者の逸話

第6章 エジプトにおけるキリ スト教徒の参詣・巡礼―イードと聖遺物・奇蹟
 1 十一~十五世紀のイスラーム王朝下におけるキリスト教徒簡史
 2 エジプトにおけるキリスト教徒とユダヤ教徒の参詣・巡礼
 3 ムスリムの参詣との比較検討のために

付論1 ムスリム社会の参詣小史―エジプトを中心に

付論2 参詣書写本群の成立

付論3 参詣の書と死者の街からみたスーフィズム
     1 「参詣の書」とスーフィー、スーフィズム
     2 死者の街とタサウウフ

付論4 オスマン朝期の死者の街とその参詣

おわりに

あとがき