歴史のなかの社会国家 20世紀ドイツの経験

価格
4,400円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 個人の生活のさまざまな局面や社会全般におよぶ社会国家の諸機能に注目し、社会的安全を国家による政策や制度のみに収斂させるものとは別の角度からドイツ社会国家の歴史的発展の見通しを試みる。
ISBN:
978-4-634-67229-1
著者: 川越修  辻英史  馬場わかな  原葉子  北村陽子  服部伸  中野智世  石井香江  白川耕一  水戸部由枝  クリスティアーネ・クラー 
刊行:
2016年1月
仕様: A5判  ・  352ページ
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目次:
序章 社会国家の縮減か、拡大か
   ― 「福祉の複合体」の過去・現在・未来   辻英史

第Ⅰ部 社会国家のダイナミズム―家族をめぐる包摂と排除
 第一章 在宅看護・家事援助からみる社会国家の家族像
     ― 一八九〇年代~一九二〇年代     馬場わかな
 第二章 高齢独身女性をめぐる「包摂」と「承認」のはざまで
     ― ヴァイマル期クラインレントナーの貧困問題から    原葉子
 第三章 「傷ついた父親」は家族の扶養者たるか
     ― 第二次世界大戦後西ドイツの戦争障害者援護     北村陽子

第Ⅱ部 社会国家と中間組織―国家・市場・家族をつなぐもの
 第四章 社会国家への夢
     ― 帝政期オルタナティヴ運動からの提案     服部伸
 第五章 社会国家と民間福祉
     ― 占領期・戦後西ドイツを例として     中野智世
 第六章 旧東ドイツに中間組織は存在したか
     ― 人民連帯の活動を手がかりに     川越修

第Ⅲ部 揺れる社会国家家族の多様化とジェンダー秩序
 第七章 育児をめぐるポリティクス
     ― 西ドイツの「新しい家族政策」構想のゆくえ  石井香江
 第八章 子どもに注がれる視線
     ― 一九六〇~七〇年代の西ドイツにおける子育て  白川耕一
 第九章 一九六〇~七〇年代、性規範の多様化に揺らぐ西ドイツ社会
     ― 『性の図解書』論争にみる公権力側の対応   水戸部由枝
 終章  ドイツ連邦共和国における家族と社会国家
     ― 二十世紀から二十一世紀へ     クリスティアーネ・クラー/辻英史・北村陽子訳

あとがき 辻英史 川越修

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