《日本史の現在》1. 考古

予価
3,300円 (税込)
在庫: 未刊
解説: 歴史は、新史料の発見や研究の進展に応じて、つねに書き改められていく。
本シリーズ「日本史の現在」では、そうした日本史における研究状況を、第一線で活躍する研究者たちが、わかりやすく解説。
考古学研究の「現在」がわかる、全6巻のシリーズの第1巻。

※2024/5/24新刊配本予定

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『日本史の現在』(全6巻) 刊行にあたって

 二〇二〇年から始まった新型コロナウイルス感染症の拡大、二〇二二年に起きたロシアによるウクライナ侵攻、二〇二三年のパレスチナ・イスラエルの紛争の激化など、予想もできなかった事態がつぎつぎと起こり、私たちは、世界が、日本がどこに向かっていくのかわからない、きわめて不安な時代に暮らしています。その中で改めて歴史を考えることが重要なのではないでしょうか。現在に生きる私たちは、過去の「歴史」に問いかけることで、未来への手がかりを探すことができるのです。
 「歴史」は日々、様々な研究がなされ、その積み重ねのもとに形成されていきます。ただ、歴史叙述は決して不変のものではなく、新史料の発見や史料の解釈、発掘調査などの研究の進展により、書き改められていくのです。
 身近なところで、歴史の教科書を例にとってみると、数十年前と今現在とでは、記述内容が変わっている箇所が少なくありません。もちろんそれは書き手による叙述の違いが理由の一つではありますが、その背後にはいくつもの研究と、その積み重ねがあります。また、一つの歴史事象をめぐっても、多角的な見方・考え方があり、その事象をどのようにとらえるか、どのように評価するか、研究者のあいだでも議論があります。
 ただ、そうした研究の進展や議論のすべてが教科書に叙述されるわけではありません。そこで、本企画『日本史の現在』では、そうした日本史における研究・議論を、第一線で活躍している研究者に分かりやすく解説してもらい、日本の歴史学の「現在」を読者にみなさんに紹介することにしました。
 本書が、日本史の研究を志す方々や、歴史教育に携わる方々、さらには日本史に少しでも興味があるすべての人に、届くことを願っています。そして、日本史を学ぶための、そしてこれからの未来を切り開くための手がかりとなれば、幸いです。
ISBN:
978-4-634-59138-7
シリーズ: 日本史の現在 1
著者: 設楽博己  佐藤宏之  海部陽介  太田博樹  工藤雄一郎  中沢道彦  根岸洋  上野祥史  福永伸哉  若狭徹  高田貫太  林部均  千田嘉博  櫻井準也  菊池実  関根達人  宮城弘樹  光本順  植月学  佐々木由香  米田穣  國木田大 
刊行予定:
2024年5月
仕様: 四六  ・  予376ページ
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目次:
1 日本の旧石器時代はどこまでさかのぼるか  〔佐藤 宏之〕
2 旧石器人と縄文人――骨とDNAからわかること  〔海部 陽介・太田 博樹〕
3 土器の起源と旧石器/縄文時代区分論争――環境変動とともに  〔工藤 雄一郎〕
4 縄文農耕論の新展開――レプリカ法による研究の成果を中心に  〔中沢 道彦〕
5 縄文/弥生時代区分論争  〔根岸 洋〕
6 弥生時代開始年代論   〔設楽 博己〕
7 倭国と冊封体制の始まり――邪馬台国問題もまじえて  〔上野 祥史〕
8 三角縁神獣鏡とヤマト政権の形成  〔福永 伸哉〕
9 古墳と地域経営  〔若狭 徹〕
10 古墳時代の渡来人  〔高田 貫太〕
11 古代における都城の成立と展開  〔林部 均〕
12 城郭考古学の現在  〔千田 嘉博〕
13 考古学からみた日本の近代化  〔櫻井 準也〕
14 近代日本の戦争遺跡を考える  〔菊池 実〕
15 アイヌ民族と琉球の考古学――比較考古学の視点から  〔関根 達人・宮城 弘樹〕
16 考古学からみたLGBTQ  〔光本 順〕
17 動物考古学の現在――日本列島における牛馬利用の歴史  〔植月 学〕
18 植物考古学の現在  〔佐々木 由香〕
19 縄文時代と弥生時代の食生活――同位体分析からみた食料生産の意義  〔米田 穣〕
20 自然科学による年代決定方法の現在  〔國木田 大〕