模索する1930年代[新装版] 日米関係と陸軍中堅層

新装版での待望の復刊
価格
2,750円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: アメリカの外交姿勢が日本にどのような影響をおよぼしたか,また,内側からは陸軍中堅層に注目し,1930年代の日本をみる。新装版での待望の復刊。
ISBN:
978-4-634-59077-9
著者: 加藤陽子 
刊行:
2012年7月
仕様: A5判  ・  336ページ
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目次:
序章 課題と視角
第一部
 第一章 アメリカ型世界不況克服プログラムと日本
        互恵通商法の周辺
   はじめに
   第一節 経済の戦略使用
   第二節 互恵通商協定法の内容とその意義
   第三節 プログラムへの自己投影過程
   第四節 イギリス・特恵・複関税
   おわりに
 第二章 アメリカ中立法と日中戦争
        戦争違法化のもとでの戦争の形態
   はじめに
   第一節 中立概念とアメリカ中立法の変遷
   第二節 日本の対応
   第三節 戦争の形態
   おわりに
 第三章 中立アメリカをめぐる攻防 防共協定強化交渉
   はじめに
   第一節 第一セッション(1938年7月~1939年1月)
   第二節 第二セッション(1939年1月~5月)
   第三節 第三セッション(1939年5月~8月)
   おわりに
 第四章 対米接近工作 全体主義でもなく民主主義でもなく
   はじめに
   第一節 対中政策
   第二節 蒋介石の反応
   第三節 第三国利用の仲介
   第四節 対米提案
   第五節 アメリカの対応
   おわりに
第二部
 第五章 陸軍中堅層の挫折 二・二六事件後の政治過程
   はじめに
   第一節 粛軍の基本的特質
   第二節 特設軍法会議
   第三節 粛軍の帰結
   第四節 軍部大臣現役武官制復活の歴史的経緯
   第五節 現役規定復活にともなう軍内法体系の改変
   第六節 議会の対応
   第七節 近衛擁立型新党か宇垣擁立型政民連携か
   おわりに
 第六章 権力一元化構想の展開 日中戦争初期の制度改革
   はじめに
   第一節 内閣参議制の成立過程
   第二節 大本営の設立経緯
   第三節 大本営の政治化
   第四節 内閣制度改革と大本営設置
   おわりに
 結論 一九三〇年代の日本についての一つの説明

あとがき
索引