《山川歴史モノグラフ》43.戦国期小田原の城と城下町 遺跡と景観にみる戦国大名

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6,600円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 戦国時代に大名が本拠地として形成した都市の姿を、文献史学・考古学の成果から考察し、歴史地理学の手法を用いながら検証する。おもに、小田原(神奈川県)を本拠地とした戦国大名北条氏を対象に、北条氏領国内の発掘調査成果の分析に基づいて、戦国大名が権威を表象する手法として都市を創成していったことに迫る。
また、越前一乗谷の朝倉氏・豊後府内の大友氏・周防山口の大内氏など、他の戦国大名と本拠地についても相対的に検証し、日本の戦国期の都市像を明らかにする。
ISBN:
978-4-634-52640-2
シリーズ: 山川歴史モノグラフ 43
著者: 佐々木健策 
刊行:
2023年11月
仕様: A5  ・  272ページ
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目次:
序章 戦国時代の都市 
 はじめに
 1 中世都市研究の中の小田原
 2 相模府中小田原の成立
 おわりに――研究の目的と課題 

第一章 戦国大名北条氏の志向性
 はじめに――戦国大名北条氏の出自
 1 北条氏綱という人物
 2 時代の変化と氏政の発想転換
 まとめにかえて――十六世紀前半と後半での変質

第二章 モノにみる領国支配の諸相 
 はじめに――モノの動きを探る
 1 関東地方の城館跡出土の貿易陶磁
 2 貿易陶磁の役割
 3 かわらけにみる北条領国 
 まとめにかえて

第三章 戦国都市小田原の景観 
 はじめに―――「上書き」=改変箇所の除去 
 1 近世以降に上書きされた小田原の姿
 2 絵図から読み解く戦国期の小田原 
 3 発掘調査成果からの検証
 4 都市内部の様相
 まとめにかえて―――戦国大名の本拠

第四章 都市小田原の領域 
 はじめに 
 1 小田原の領域変遷
 2 総構とは何か 
 3 小田原城の総構
 まとめにかえて 

終章 都市から戦国大名を考える 
 はじめに 
 1 一乗谷と豊後府内 
 2 庭園に投影された志向性 
 おわりに―――都市による権威表象

参考文献一覧
あとがき
付録――索引