《物語の舞台を歩く》7.十六夜日記

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解説: 鎌倉時代の中頃,阿仏尼が武家法に基づく裁判のために,京から鎌倉へと14日間に及ぶ下向の旅を,日を追って記した日記。自詠の歌の数々,点描される風景など,一緒に旅をしているかのように流麗な文体で表現されている。著名な女房歌人によって書かれた,鎌倉期の日記文学を代表するもの。その旅の足跡をたどる一冊。
ISBN:
978-4-634-22470-4
シリーズ: 物語の舞台を歩く 7
著者: 田渕句美子 
刊行:
2005年4月
仕様: 四六判  ・  170ページ
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目次:
1章 都-争いの始まり
 1.プロローグ-『十六夜日記』と阿仏尼
   『十六夜日記』とは/『十六夜日記』の特質と構成/
   阿仏尼について
 2.阿仏尼と為家
   為家との結婚/和歌の家/嵯峨での生活
 3.為家の遺言-争いの発端
   為家の死/細川荘をめぐって
 4.鎌倉下向の決意
   『十六夜日記』の旅へ/人びととの別れ-北白河殿と持明院殿
2章 下向の旅-東海道を鎌倉へ
 1.近江路-都からの旅立ち
   中世の東海道/粟田口/逢坂の関/守山・野洲川/小野の宿/
   醒ヶ井
 2.美濃路-旅愁と決意と
   関の藤川/不破の関/結神社/墨俣の渡し
 3.尾張路-奉納された歌、書かれた歌
   熱田神宮/鳴海潟
 4.三河路-八橋幻想
   八橋/宮路山
 5.遠江路-人びととの再開
   浜名橋/引馬宿・浜松/事任八幡宮/小夜の中山/菊川宿
 6.駿河路-富士を仰ぎながら
   大井川/宇津の山/手越/興津の浜・清見が関/
   富士山と田子の浦
 7.伊豆・相模路-箱根を越えて鎌倉へ
   三嶋大社/足柄路と箱根路/湯坂路/早川/鎌倉入り
3章 鎌倉-待ち続ける日々
 1.鎌倉での住い
   極楽寺/月影の谷
 2.勝訴への祈り
   鶴岡八幡宮/荏柄天神社/亀ヶ谷の泉ヶ谷
 3.阿仏尼の死とその後
   阿仏尼の墓/為相と浄光明寺 
メッセージ・あとがき:
『十六夜日記』は,阿仏尼が,我が子の荘園所有権の訴訟のため,都から東海道をくだって,鎌倉に下向した旅を描いています。
それは,我が子の権利を守るため,また亡夫の遺言を守るための戦いの旅です。
あらたな歌道家を創成するための朝鮮の旅でもあります。
中世においては少なからぬ貴族女性が,このように,訴訟のために鎌倉へみずから旅をしたのです。
阿仏尼は,東海道や鎌倉のどのような風景を見て,歌を詠んだのでしょうか。
どのような景物に目を留め,旅空間をどのように『十六夜日記』に書き記したのでしょうか。
何に故郷を思い,子や亡夫を想い,涙したのでしょうか。
中世に二つの都,京と鎌倉,そしてこの二つを結んだ東海道を,阿仏尼の目で眺めながら,『十六夜日記』とともに旅をしてみませんか。