河原ノ者・非人・秀吉

価格
3,080円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 第66回 毎日出版文化賞(人文・社会部門)を受賞しました
社会の重要な役割を担いながらも,差別に耐え,誇りを持って生きてきた人びと。中世史の観点から差別の歴史を叙述。
ISBN:
978-4-634-15021-8
著者: 服部英雄 
刊行:
2012年4月
仕様: 四六判  ・  736ページ
このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細をみる
目次:
はじめに
第一部 河原ノ者・非人
第一章 犬追物を演出した河原ノ者たち - 犬の馬場の背景
  はじめに
 一 犬追物、競技の進行
 二 犬追物を設営した人々 - 河原ノ者の役割
  1 犬の馬場での河原ノ者
  2 犬追物の準備段階における河原ノ者の役割
  3 犬追物の終了
  むすびにかえて - 犬追物の変質
 補論 犬追物の復原
第二章 大和国北山非人宿をめぐる東大寺と興福寺
       - 奈良坂と般若坂
  はじめに - 奈良大仏道と小栗海道(熊野参詣道)
 一 北山非人宿の様相
  1 北山情景復原 - 大仏参詣・御仏の世への入り口
  2 癩者の光景 - 外側から、そして内側から
  3 北山宿 - 非人の具体像
 二 東大寺による北山支配 - 悲田院を継承した東南院
  1 般若寺と十三重石塔
  2 非人温室と呪師庭
  3 北山宿住人による土地集積と東大寺東南院
 三 興福寺による北山支配
  1 北山曼荼羅堂
  2 奈良坂非人陳状
  3 変動する宿の人々
  4 宿ノ者(乞食・非人)の業務と座的構成
  5 非人に給う、賤への転落刑
 四 横行・五ヶ所・十座、三党
 五 河原ノ者・細工・穢多(エタ)
  むすびにかえて - 北山十八間戸・その後
 補論一 非人宿への入宿
 補論二 般若寺再建願主・良恵について
 補論三 諸権門と本宿・末宿 - 京都の場合、山門・南都・東寺
第三章 都鄙の療病寺・悲田寺・清目(カワタ)
       救ライ(癩)活動の展開と地方の差別構造
  はじめに
 一 中世都市と周辺
  1 京の療病寺、悲田院・悲田寺
  2 鎌倉の被賤視 - 極楽寺悲田院ほか
 二 地方都市(大宰府・国府)と周辺
  1 大宰府
   その1 大宰府施薬院・諸国続命院
   その2 筑前国療病院、極楽寺、般若寺
  2 国府と周辺
   その1 肥前国非田寺と新善光寺
   その2 信濃国善光寺境内と門前
   その3 肥後国新善光寺と国分寺宿 - カワタの初見
   その4 常陸国でのカワタの初見
 三 中世農村の差別構造
  1 筑前国若宮八幡社と清目
  2 八幡社と被差別大衆
  3 文明二年、筑前国の旦過とかったいさか
第四章 越後国荒河保の「入出非人所」と
       奥山庄の「ひにんかう屋(荒野)」
  はじめに