36.宋代の学校 祭祀空間の変容と地域意識

価格
本体5,000円 + 税
在庫: 在庫あり
解説: 中国宋代を中心に、明初にいたるまでの学校を対象に、宗教施設と公的空間という二つの側面が学校の特徴として明確になってくる過程を描き、明清社会へとつながる新たな学校像を提示する。
ISBN:
978-4-634-67393-9
シリーズ: 山川歴史モノグラフ 36
著者: 梅村尚樹 
刊行:
2018年11月
仕様: A5  ・  304ページ
このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細をみる
目次:
序章 祭祀空間としての学校と宋代地域社会
 1 「宋代」という時代
 2 宋代「学校」研究のもつ意義
  ⑴ 儒教における「学校」
  ⑵ 科挙と学校
  ⑶ 地域社会と先賢祠
 3 これまでの研究
  ⑴ 宋代教育史
  ⑵ 宋代士大夫論の射程

第一章 北宋前半期における廟学
 1 宋初の孔子廟と学校
 2 巡幸と曲阜の廟学
 3 慶暦の興学と学田賜給
 4 「廟」から「学」へ
 5 「学宮」観念の確立

第二章 地方官学の興起と文翁伝説
 1 『漢書』循吏列伝における文翁
 2 宋代における文翁言説の端緒
 3 文翁伝説の盛行と成都府学
  ⑴ 成都府学における慶暦の興学
  ⑵ 文翁言説の継承と成都府学——呂陶の場合
  ⑶ 文翁言説の継承と成都府学——胡宗愈の場合
  ⑷ 「石室先生」文同
  ⑸ 南宋、成都府学における文翁言説——李石の場合
 4 文翁伝説への対抗
  ⑴ 蘇州学の場合
  ⑵ 福建興学の象徴、常袞
  ⑶ 常袞の興学とその実態
  ⑷ 福州府学における常袞
 5 「郷賢」としての文翁

第三章 地方官の着任儀礼
 1 北宋中期頃までの概況
 2 北宋時代の祝文
  ⑴ 謁廟祝文とその全体像
  ⑵ 北宋中期頃までの謁廟祝文
  ⑶ 煕寧以降北宋末まで——曽鞏と蘇軾の例から
 3 南宋時代の祝文
  ⑴ 南宋初期の制度化とその背景
  ⑵ 南宋期祝文の全体的傾向
  ⑶ 朱熹の場合
  ⑷ 孫応時の場合
  ⑸ 南宋中期以降
 4 謁廟儀礼と管理体制

第四章 先賢祭祀の理論
 1 北宋末の学校観と「瞽宗に祭る」
 2 「凡釋奠者必有合也」の解釈
 3 南宋期における「必有合」の展開
 4 魏了翁による通祀批判
 5 郷先生の概念について

第五章 先賢祭祀と祖先祭祀
 1 先賢祠と祖先祭祀——魏了翁の思想から
  ⑴ 楊文安公祠堂記
  ⑵ 殷少師祠堂記
 2 先賢祠への学校関与
  ⑴ 葉適『水心集』にみる先賢の後裔
  ⑵ 常熟県重建学記
  ⑶ 艾軒先生(林光朝)と艾軒祠
  ⑷ 修復艾軒祠田記
  ⑸ 城山三先生祠記
 3 学校内先賢祠の多様化——仏寺から学校へ
  ⑴ 宴雲寺玉陽先生韓公祠堂記
  ⑵ 衢州修群賢祠記

 
第六章 南宋末から明初に至る学校祭祀
 1 書院と祖先祭祀
  ⑴ 官学と書院の数量的傾向
  ⑵ 明道書院——元代書院の雛型
  ⑶ 濂渓書院の場合
 2 元代書院の先賢
  ⑴ 元代前半期における祀典の整備
  ⑵ 元代前半期の書院建設からみる先賢の地位
 3 天下に通祀することと一郷に専祠すること
  ⑴ 南宋末から元初の官学先賢祠
  ⑵ 熊禾の孔子廟議
  ⑶ 黄溍の作為
  ⑷ 明初、宋濂の「孔子廟堂議」

終章 変容する学校と地域意識
 1 変容する儀礼祭祀空間としての学校
 2 士人社会における地域コミュニティとしての場
 3 地域伝統の創造と地域意識の先鋭化
 4 宋元代士大夫と朱子学——士大夫論とのかかわりにおいて

あとがき