近代中国の地域像

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4,400円 (税込)
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解説: 19・20世紀の「近代化」に対し,中国の様々な地域がそれぞれの地域的特徴を踏まえていかに変容・解体をとげたか,というテーマをもとにした12本の論文集。慶應義塾大学東アジア研究叢書の1冊。
ISBN:
978-4-634-67224-6
著者: 山本英史  五味知子  吉田健一郎  戸部健  宮田義矢  大道寺慶子  山本真  村松弘一  関根謙  一谷和郎  佐藤仁史  岩間一弘 
刊行:
2011年12月
仕様: A5判  ・  464ページ
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目次:
序 「近代中国の地域像」研究の意味
第一章 近代中国の夫殺し冤罪事件とメディア
       - 楊乃武と小白菜
 一 楊乃武案と地域
 二 楊月楼案 - 上海の裁判とメディア
 三 楊乃武案の報道 - 英字紙と『申報』の比較
 四 楊乃武案のその後
第二章 第一次大戦前後の青島における獣骨と
       骨粉の輸出について
 一 青島における獣骨輸出の始まり
 二 山東産獣骨と天津
 三 輸出好調期の到来と骨粉輸出
 四 日本から見た青島の輸出好調期
第三章 平民教育と天津社会
       - 中華民国北京政府期における
         「社会教育」の地域性
 一 学校式「社会教育」の変遷
 二 中華民国北京政府期天津における学校式「社会教育」
 三 平民教育をめぐる不調和 - 警察庁と教育局
第四章 山東省の乩壇と地方官僚 - 済南道院前史
 一 濱壇の信仰
 二 地方完了と扶乩
 三 済壇から道院へ
第五章 『婦女雑誌』の母乳育児論に見る身体と近代
       - 日中比較の視点から
 一 伝統医学における授乳論
 二 『婦女雑誌』における母乳育児論
 三 母乳育児論から見る近代都市の地域像
 四 「医事衛生顧問」より - 読者たちの母乳育児
第六章 福建省南西部農村における社会紐帯と地域権力
 一 地縁による社会紐帯
 二 血縁による社会紐帯 - 宗族
 三 廟を背景とする「社」と地域の紐帯
 四 宗族連合と地域社会における権力
第七章 近代蘇州における基層社会の管理と郷村役
 一 清末民国初期における基層社会の管理者
 二 南京国民政府による改革とその実態
 三 聴き取り調査による具体例
第八章 西安の近代と文物事業 - 西京籌備委員会を中心に
 一 近代における碑林の整備過程と陝西省政府・南京国民政府
 二 西京籌備委員会の文物事業
第九章 戦時首都重慶の形象をめぐって
       - 抗戦時期文化界の状況とキリスト教会各派の活動
 一 抗戦時期重慶の社会と生活実態
 二 四川重慶キリスト教調査および近年刊行の資料から
第一〇章 日中戦争期晋冀魯豫辺区の貨幣流通
 一 革命根拠地と貨幣
 二 冀南幣の流通
第一一章 回顧される革命 
       - ある老基層幹部のライフヒストリーと江南農村
 一 ライフヒストリーとしての回想録 - 『一生経