《日本史リブレット》020.中世の家と性

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 近世・近代の家族観で理解されがちな中世の家や家族の問題を,当時の文献史料や絵巻物をふまえた最近の実証的な研究成果に基づいて捉え直す。中世人の暮らしを支える家や性の問題を考える。
ISBN:
978-4-634-54200-6
シリーズ: 日本史リブレット 20
著者: 高橋秀樹 
刊行:
2004年4月
仕様: A5変型判
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目次:
「北条政子」の誕生
1.氏と家
  氏から家へ/中世における氏と一門/氏の名と家の名
2.結婚と居住
  政子の結婚/結婚の始まりと居住形態/貴族たちの結婚/
  中世後期の居住形態
3.家の継承と相続
  家の象徴-武士の場合/家の象徴-貴族の場合/家と家業/
  家の分立と相続制の変化/家継承のジェンダー
4.家内のジェンダー
  貴族の家政機関/藤原忠実家の家計/三条西実隆家の家計/
  追善仏事のジェンダー/絵巻にみる家内労働
5.さまざまな性
  子どものジェンダー/ボーダレスな性/婚外性愛と性の主従化  
メッセージ・あとがき:
家は中世社会を理解するためのキーワードです。
しかし,家や家族の問題は現代の私たちにとっても身近な存在なだけに,それぞれの思い込みや,近世・近代の家族観に影響されたイメージでとらえてしまいがちです。
実は,皆さんの知っている「北条政子」の名前自体もそうした近世・近代の家族観の産物なのです。
そこで,中世に書かれた文献史料や絵巻物,それらを踏まえた最近の実証的な研究成果に基づいて,中世人の暮らしを支える家や性(ジェンダー,セックス)の問題をみていきましょう。