《日本史リブレット》008.古代の地方官衙と社会

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 古代国家の地方役所である地方官衙は,諸国の民衆を支配して中央集権的な国家を作る上で大きな役割を果たした。近年,官衙遺跡の発掘調査によりあきらかになってきたその実像を手がかりに,地方社会から,中央や貴族を中心とした古代国家像を見直す。
ISBN:
978-4-634-54080-4
シリーズ: 日本史リブレット 8
著者: 佐藤信 
刊行:
2007年2月
仕様: A5変型判  ・  112ページ
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目次:
古代の地方官衙が語るもの
1.律令国家と地方官衙
  律令国家と地方官衙/国司/国司と儒教的徳治/
  国司の部内巡行/越中守大伴家持と在地社会/
  地方官衙の多様な機能
2.国府の機能と在地社会
  国府の構造/国庁/国司館/国庁から国司館へ/国府の遺跡
3.郡家の機能と在家社会
  郡司/郡家の構造/郡家の遺跡/郡寺/正倉院/
  郡家の出先機関/郷家(里家)
4.地方官衙と社会
  郡符木簡と封緘木簡/地方官衙と神・仏/
  遺跡群としての地方官衙/地方官衙遺跡の形成と終焉/
  古代地方官衙の歴史的意義  
メッセージ・あとがき:
日本の古代国家が地方に営んだ国府(国衙)・郡家(郡衙)などの役所-地方官衙は,諸国の民衆を支配して中央集権的な国家を形づくるうえで大きな役割を果たした。
都から派遣された国司,地方豪族である郡司と地方民衆との関係はどのようなものであったろうか。
近年,各地で地方官衙遺跡が発掘され,木簡などの文字資料が出土してその実像が明らかになってきた。
地方社会との接点において地方官衙が果たしたさまざまな役割を手がかりとして,地域の古代史から改めて古代国家像を見直してみたい。