《歴史のフロンティア》性に病む社会 ドイツ ある近代の軌跡

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2,776円 (税込)
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解説: 世紀末からヴァイマルを経てナチズムへ。性をめぐる言説を素材に,近代社会国家のシステムを問う。ディスクールのなかの近代社会。
ISBN:
978-4-634-48080-3
シリーズ: 歴史のフロンティア
著者: 川越修 
刊行:
1995年11月
仕様: 四六判  ・  288ページ
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目次:
第一章 性病と近代社会
 1.舞台としての大都市
 2.大都市のなかの「生と性」
 3.性病問題の社会史的位置
第二章 言説のなかの性病
 1.性病撲滅運動の旗あげ
 2.女性運動の言説・教会の言説
 3.売春管理の是非
 4.性教育の登場
第三章 戦争と性病
 1.性病・人口・戦争
 2.第一次世界大戦と性病撲滅運動
第四章 制度としての性病撲滅
 1.ヴァイマル社会と性病問題
 2.性病撲滅の法制化
 3.「合理化の夢」-性病撲滅システムの行方
 4.ナチス社会と性病問題
あとがき

付録
索引/文献鞍愛/本文引用史料出典一覧/図表出典一覧  
メッセージ・あとがき:
「社会国家とはどのように動いているシステムなのか」
本書はわれわれの現に生きている近代を考える鍵となるこの問にドイツにおける性病問題の歴史というきわめて限定された問題領域からアプローチしたものです。歴史を学ぶとは事実を暗記することではなく事実について考えること,歴史は一つの哲学だ,毎年の授業の最初にこう言い続けてきた私の「歴史とは何か」という問にたいする一つの答案です。