《結社の世界史》2.結社が描く中国近現代

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3,520円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 18世紀以降の中国をさまざまな結社を通じて描き出す。中国では,一つの結社が宗教結社,政治結社,相互扶助結社等の性格を同時にもっていることが多い。民間信仰の根幹をなす羅教や近現代の反乱に深く関わる白蓮教系結社,人的つながりの要ともいえる「幇」などを取り上げ,民衆の側から歴史を描く。
ISBN:
978-4-634-44420-1
シリーズ: 結社の世界史 2
著者: 綾部恒雄  野口鐵郎 
刊行:
2005年6月
仕様: 四六判  ・  336ページ
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目次:
序章 中国史と結社
   中国史における結社/政治風土と秘密結社
第Ⅰ章 神の王国への模索
 1 真空家郷に憧れて
   羅教/羅教系結社
 2 無生老母への誘い
   斎教/青蓮教/一貫道
 3 新しい救済世界の出現を
   白蓮教/清茶門教
第Ⅱ章 それぞれの自衛
 1 反清復明を叫んで
   天地会/哥老会/三合会
 2 相互扶助で自衛を
   青幇/紅幇
 3 反逆の女首領となった女性たち
   紅燈照
 4 弾丸をも恐れず
   紅槍会
第Ⅲ章 西欧資本主義との出会い
 1 イエスの弟として
   太平天国
 2 徒手空拳で立ち向かう
   義和団
 3 女性解放への歩み
   戒纏足会/天足会/不纏足会
第Ⅳ章 宗教結社の新しい役割
 1 医療と健康をめざして
   真空教
 2 「化劫救世」の願い
   扶鸞結社/省躬草堂/道院紅卍字会
第Ⅴ章 政治権力の暗闘
 1 五族協和への道
   興中会/華興会/中国同盟会
 2 政治テロの横行
   藍衣社/CC団/三民主主義青年団
 3 燎原の火
   新民主主義青年団/中国共産主義青年団
 4 粛清の嵐のなかで
   紅衛兵/四人組
第Ⅵ章 新しい世紀の結社
 1 体制批判の胎動
   法輪功
 2 ディアスポラとしての華人
   会館/蛇頭
 3 社会主義とキリスト教土着教派
   耶蘇家庭/霊霊教/呼喊派/東方閃電

あとがき
索引/参考文献/図版出典一覧