スキーリゾートの発展プロセス 日本とオーストリアの比較研究

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3,520円 (税込)
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解説: 『スキーリゾートの発展プロセス』は,日本とオーストリアを事例に,スキーリゾートの発展プロセスにみられる地域的・時間的傾向,発展にかかわる地域的条件について地理学の立場から解明する,スキーリゾートの理解や今後の再生に必読の書です。
口絵8ページ,図63点,表33点,写真79点(うち口絵カラー写真14点)

日本では,1980年代に爆発的に拡大したスキーブームも,1993年以降は衰退・停滞が続いています。 スキー場の閉鎖・休業も生じているものの,インバウンド・ツーリズムの受け入れといった新しい傾向もみられます。一方,ヨーロッパアルプス,特にオーストリアでは,大規模で標高の高いスキーリゾートで継続的な発展傾向がみられ,長期滞在に基づくスキー文化がその発展に大きく寄与してきました。本書はこれらのプロセスを両国の具体的事例とともに解説しています。

2018年度第12回日本観光研究学会学会賞 観光著作賞(学術)を受賞しました。
ISBN:
978-4-8176-0423-1
シリーズ: 旧二宮書店発行
著者: 呉羽正昭 
刊行:
2017年4月
仕様: A5  ・  232ページ
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目次:
Ⅰ 序論 スキーリゾート研究の理論的枠組み
1 スキーリゾートをめぐる研究視角
1) スキーがもつ地域的な意味
2) 研究目的
3) 研究方法
4) スキー場をめぐる諸事象の定義
2 スキーの歴史とスキーリゾートの成立
1) スキー技術の伝播とアルペン技術の確立
2) スキー場・スキーリゾートの成立
3) 世界のスキー場とスキーリゾート
3 スキー観光に関する研究動向
1) はじめに
2) 日本におけるスキー観光に関する展望研究
3) 日本のスキー場とスキーリゾートの立地・地域的展開に関する研究
4) 日本の個別スキーリゾートに関する研究
5) 日本におけるスキー観光行動およびスキー人口に関する研究
6) 日本におけるスキーと自然環境に関する研究
7) アルプス地域における観光とスキーリゾートに関する研究─オーストリアを中心に─
8) まとめ
Ⅱ 日本におけるスキーリゾートの発展プロセス
4 日本におけるスキーリゾートの展開
1) 日本におけるスキーの移入
2) 第二次世界大戦前のスキー技術の伝播とスキー観光
3) スキー観光復興期(1946~1955年)
4) スキー観光展開期(1955~1980年)
5) スキー観光発展期(1980~1993年)
6) スキー観光停滞期(1993年以降)
7) まとめ
5 日本におけるスキー場の閉鎖・休業
1) はじめに
2) 分析方法
3) 閉鎖・休業スキー場の地域的傾向
4) スキー場の閉鎖・休業に関する地域的要因
5) 今後のスキー場をめぐる展望
6) まとめ
6 日本のスキー観光停滞期におけるスキーリゾートの対応
1) はじめに
2) 長野県菅平高原
3) 群馬県片品村
4) 長野県乗鞍高原
5) 長野県黒姫高原
6) 北海道ニセコ地域
7) まとめ
Ⅲ オーストリアにおけるスキーリゾートの発展プロセス
7 アルプス地域におけるリゾート発展プロセス
1) アルプス地域の概観
2) アルプス地域における観光とリゾートの発展プロセス
3) リゾート景観の地域的差異
4) まとめ
8 オーストリア・アルプスにおけるスキーリゾートの発展特性
1) スキーリゾートの分布
2) 冬季宿泊の全体的動向
3) 主要スキーリゾートの発展特性
4) 大規模スキーリゾートの継続的発展の諸要
5) まとめ:オーストリア・アルプスにおける大規模ス