ヨーロッパ統合時代のアルザスとロレーヌ

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3,300円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 『ヨーロッパ統合時代のアルザスとロレーヌ』は,ヨーロッパの一大拠点であるアルザス・ロレーヌ地方に着目し「統合ヨーロッパ」の実現を目指すべく行われる努力の実態・動向を捉える,気鋭の著者陣による論考集です。

ISBN:
978-4-8176-0327-2
シリーズ: 旧二宮書店発行
著者: 手塚章  呉羽正昭編著 
刊行:
2008年3月
仕様: A5  ・  184ページ
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目次:
序章:ヨーロッパ中軸国境地帯の変容
 • 1 中軸国境地帯の意味
 • 2 フランス北東部の国境地帯
 • 3 アルザスとロレーヌをめぐる地域概念の変遷
 • 4 国境地帯におけるトランスボーダー化の進展
  o 4−1 通勤流動の拡大
   1)アルザスの事例
   2)ロレーヌの事例
  o 4−2 地域間連携組織の展開
   1)アルザスの事例
   2)ロレーヌの事例
 • 5 中軸国境地帯における空間的統合の展望と課題
第1部:アルザス地方
第1章:アルザス—フランスの周辺からヨーロッパの中心へ—
 • 1 ヨーロッパ統合時代のアルザス
 • 2 地域イメージの転換
  o 2−1 国境の変化
  o 2−2 都市の変化
   • 3 将来にむけた地域整備戦略
   • 4 アルザスの「切り札」と弱点
  o 4−1 ヨーロッパのなかのアルザス
  o 4−2 ストラスブールの都市イメージ
  o 4−3 経済の多様性
  o 4−4 社会的一体性
 • 5 課題と展望
  o 5−1 都市空間の再編成
  o 5−2 共通する資源の管理
  o 5−3 EU統合を制御する必要性
  o 5−4 適切な空間管理の創造
第2章:多国籍企業の立地展開と地域経済
 • 1 はじめに
 • 2 フランスへの直接投資と多国籍企業
  o 2−1 全体的な特徴
  o 2−2 日本からの直接投資と日系企業の特徴
 • 3 アルザス地域における多国籍企業の展開と地域経済
  o 3−1 全体的特徴
  o 3−2 ドイツ系企業の展開
  o 3−3 北アメリカ系企業の展開
  o 3−4 日系企業の展開
 • 4 おわりに
第3章:アルザス地方の言語問題—地域言語の展開と現状—
 • 1 はじめに
 • 2 ヨーロッパ諸言語におけるアルザス語の位置
 • 3 歴史的展開
 • 4 1999年の言語調査にみるアルザス語
  o 4−1 調査の概要
  o 4−2 アルザス語と他の地域言語
  o 4−3 アルザス語の現状
    1)出生地
    2)年齢・職業・居住地
  o 4−4 アルザス語の維持要因
 • 5 おわりに
第4章:ストラスブール—国境都市からトランスボーダー都市へ—
 • 1 都市イメージの転換
 • 2 民族の境界と固化の境界  
著者プロフィール:
手塚 章:1951年神奈川県生まれ。筑波大学生命環境科学研究科教授,理学博士。
呉羽 正昭:1964年長野県生まれ。筑波大学生命環境科学研究科准教授,Dr. Phil。