西洋人の見た朝鮮 李朝末期の政治・社会・風俗

価格
3,300円 (税込)
在庫: 誠に申し訳ありません。品切れです。
メールまたはお電話でお問い合わせください。
解説: 19世紀のアヘン戦争から20世紀初頭に日本に併合されるまでの朝鮮、韓国の実情を、訪れた西洋人はどう観察していたか。韓国随一の政治学者が植民地化への“内因”に迫る。
ISBN:
978-4-634-15059-1
著者: 金学俊  金容権 
刊行:
2014年12月
仕様: A5判  ・  584ページ
このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細をみる
目次:
著者まえがき
本書を読むまえに
序論
第一部 西洋列強の朝鮮進出以前の時期に新羅・高麗・朝鮮について
      言及した西洋人の記録
 第一章 新羅と高麗に言及した朝鮮人(885~1311)
  一 最初に朝鮮半島の諸王国に言及した人たち
  二 新羅への言及
  三 高麗への言及
 第二章 朝鮮前期を記した西洋人(1516~1625)
  一 壬辰倭乱以前の朝鮮についての誤った記述
  二 朝鮮認識に変化をもたらした壬辰倭乱
  三 英国とオランダの新たな強国としての浮上後の説明
 第三章 朝鮮後期の前半に朝鮮を記した西洋人(1668~1756)
  一 オランダ船員ハメルの『難破日記』
  二 フランス人神父たちの記録

第二部 西洋列強が朝鮮への航海を開始した後に朝鮮を見た
      西洋人の記録
 第一章 アヘン戦争で英国が勝利する以前(1787~1842)
  一 フランス人海軍大佐ラ・ペルーズの探査記
  二 英国人商船船長コルネットの探査記
  三 英国人海軍将校ブロートンの探査記
  四 英国人海軍将校マックスウェルとホールの探査記
  五 英国人商人リンジーとドイツ人宣教師キュツラフの探査記
 第二章 アヘン戦争における英国の勝利から西洋列強の
      朝鮮侵攻の直前(1842~1856)
  一 英国人海軍将校ベルチャーの探査記
  二 フランス人海軍将校セシルの探査記
  三 ゴンチャロフの訪問記
 第三章 フランスと米国の朝鮮侵攻およびドイツの
      王陵盗掘(1856~1876)
  一 フランス人海軍提督ゲランの「朝鮮の社会的状態」
  二 フランス人海軍将校の朝鮮遠征記
  三 ダレ神父の『朝鮮教会史』
  四 米国外交官と軍人たちの観察
  五 ドイツ人商人オッペルトの『禁断の国 - コレア紀行』  
第三部 開港から日清戦争勃発まで
 第一章 朝鮮の対日修交から対米修交直前まで(1876~1882)
  一 朝鮮を「半開化国」と見た日本の砲艦外交と江華島条約
  二 リーデル神父の『我がソウル監獄生活』
  三 英国人牧師ロス『コリアの歴史』
 第二章 朝鮮が米国を始め欧米列国と修交する時期(1882~1886)
  一 グリフィスの『コリア-隠者の国』と『外と内から見たコリア』
  二 ドイツ人メルレンドルフ夫妻の観察
  三 井上角五郎の回顧
  四 米国商人フレイザーの『コリア』
  五 カールスの『コリアでの生活』
  六 ローウェルの『チョソン、静かな朝の国』
  七 米国海軍軍医官ウッズの日記
  八 米国海軍将校フォークの日記
  九 上海新聞社の『コリアに関するノート』
 第三章 西洋列強間の勢力均衡の時期
      - 日清戦争勃発まで(1886~1894)
  一 米国外交官アーレンの日記Ⅰ
  二 袁世凱とデニー、メルレンドルフの論争に見る朝鮮の内外状況
  三 ダンカンの『コリアと列強』
  四 アンダーウッド夫婦の著述Ⅰ
  五 アペンゼラーの著述
  六 米国人牧師ギルモアの『ソウルで見たコリア』
  七 米国人外交官シャエロンの
      『コレ、あるいはチョソン - 静かな朝の国』
  八 フランスの民族学者ヴァラの『コレにおける旅』
  九 英国人画家サベッジ・ランドーの
      『コリア、あるいはチョソン - 静かな朝の国』
  一〇 英国の予備役将校キャベンディッシュの
      『コリアと聖なる白頭山』
  一一 米国人牧師ギフォードの『コリアンの日常生活』
  一二 日本人記者の『朝鮮雑記』
  一三 中国の軍人聶士成の朝鮮観察記

第四部 日清戦争勃発から日本の朝鮮「保護国」化直前まで
 第一章 日清戦争勃発から大韓帝国成立まで(1894~1897)
  一 英国の女優ミルンの『奇異なコリア』
  二 フランス人外交官クーランの『朝鮮書誌』
  三 英国女性旅行家ビショップ女史の『コリアとその隣国』
  四 フランス人外交官フランダンの『コレにて』
  五 英国人外交官カーゾンの
      『極東の諸問題 - 日本・コリア・中国』
  六 米国人外交官スティーブンスの「コリアにおける中国と日本」
  七 米国人記者ホワイトの
      『東洋における戦争 - 日本・中国・コリア』
  八 ロシア人外交官ヴォルピチェリの『日清戦争』
  九 ドイツ人外交官ブラントの
      『東アジアの問題 - 中国・日本・コリア』
  一〇 西洋の新聞の日清戦争報道に現れた朝鮮の姿
  一一 外国人の朝鮮改革論に現れた内外状況
 第二章 大韓帝国成立前後から日露戦争勃発前後まで(1897~1905)
  一 米国人外交官アーレンの日記Ⅱ
  二 米国人外交官サンズの『非外交的記憶 - 極東』
  三 ロシア人将校と作家の旅行記、財務省の報告書
  四 英国人外交官パーカーの『中国』
  五 英国人女性テイラーの『コリアンの生活』
  六 英国の国会議員ハッチの
      『極東の印章 - 日本・コリア・中国』
  七 イタリア人外交官ロゼッティの『コレア・エ・コレアーニ』
  八 ドイツ人医師ブンシュの手紙と日記
  九 ドイツ人記者ゲンテの『コレア旅行記』
  一〇 英国人記者フィガムの『満洲とコリア』
  一一 英国人外交評論家ディオシーの『新しい極東』
  一二 フランス人考古学者ブルダレの『コレにて』
  一三 フランス人詩人デュクロの『可憐で親しい国コレ』
  一四 ポーランドの小説家セロシェフスキの
      『コレヤ - 極東の鍵』
  一五 西洋の新聞の日露戦争報道に現れた朝鮮の姿
第五部 「保護国」時期に朝鮮を見た西洋人
 第一章 日本を批判した西洋人と支持した西洋人(1905~1910)
  一 米国人学者ハルバートの『コリアの滅亡』
  二 英国人教授ロングフォードの『コリア物語』
  三 ロシアの文豪トルストイの対話録
  四 ドイツ人武官サンダーの写真と手紙
  五 米国人牧師グリフィスの『コリア - 隠者の国』増補版
  六 米国人牧師アンダーウッド夫婦の著述Ⅱ
  七 米国人教授ラッドの『伊藤侯爵とともにコリアで』
  八 英国人記者ウェイルの『東アジアに迫り来る闘争』
  九 西洋の言論に現れた朝鮮
 第二章 西洋人の見た朝鮮人の暮らし(1905~1910)
  一 米国人外交官アーレンの『コリア的なもの』
  二 米国人牧師ゲールの『コリアン・スケッチ』と『転換期のコリア』
  三 米国人牧師ムースの『コリアにおける農村生活』
  四 米国人宣教師ベアードの『コリアの夜明け』
  五 英国人記者ハミルトンの『コリア』と「コリア生活の一瞥」
  六 英国の画家ケンプの
      『満洲、コリア、そしてロシアターキスタンの顔』
  七 米国人牧師ブラウンの『コリア旅行記』

第六部 西洋人の観察の要約とその評価
 第一章 西洋人の観察の要約
 第二章 西洋人の観察への評価 - 朝鮮と朝鮮人のための弁護

解説 金正出
訳者あとがき
注および原注(参考文献も兼ねる)
索引