近代ヨーロッパと人の移動 植民地・労働・家族・強制

価格
本体5,000円 + 税
在庫: 在庫あり
解説: 近代ヨーロッパにおける移民・難民など人の移動について、その動機・移動先・移動手段・移 動後の生活など、多面的に比較検討した論集。人の移動が近代世界の形成に与えた意義を明ら かにする。
ISBN:
978-4-634-67251-2
著者: 北村暁夫  田中ひかる 
刊行:
2020年5月
仕様: A5  ・  224ページ
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目次:
序 論 北村暁夫

第Ⅰ部 植民地と帝国

第一章 帝政ロシア国内植民事業にみる
「移動する論理」と「移動させる論理」青木恭子
1 一八八〇年代の自由主義的改革案   
2 国家的事業としての展開 
3 一九〇〇年六月二十二日付の二つの規則

第二章 オランダ領ケープ植民地と移動の論理
十八世紀前半の地域拡大を中心に 杉浦未樹
 1 一七一七年までのワイナリー地域の成立
 2 ワイナリー拡大の限界
 3 ステレンボッシュとドラーケンシュタインの人口・職種・出身地構成
 4 トレックボアの選択までの道

第Ⅱ部 労働とコミュニティ

第三章 北イタリア稲作地帯の出稼ぎ労働 山手昌樹
1 国内移民統計の生成と出稼ぎ
2 モンディーネ
3 故郷を離れて水田へ 
4 ノヴァーラ県にやってきたモンディーネ
5 出稼ぎの論理

第四章 ベルギー移民と移動の論理
十九世紀北フランス炭鉱都市における帰化を手がかりに 平野奈津恵
 1 北フランスのベルギー移民と帰化要件
 2 移動のきっかけと現地住民との関係
 3 帰化を申請する理由

第Ⅲ部 ジェンダーと家族

第五章 ハンガリー王国からアメリカ合衆国への
移民女性とジェンダー関係の再編 山本明代
 1 ハンガリー王国農村の女性
 2 アメリカへの移民
 3 アメリカにおける移民女性
 4 工場労働者としての移民女性と衣服産業ストライキ

第六章 子どもたちに語る移動の言説
アメリカ合衆国のクロアチア系民族協会青少年部  一政(野村)史織
 1 NHZの特徴
 2 青少年部の設置と扶助機能を通じた組織化
 3 青少年部機関誌にあらわれる移動と集団の言説
 
第Ⅳ部 強制的な移動

第七章 一九〇八年シチリア・カラブリア大地震と移動の論理
自然災害は移民の流れにいかなる影響を与えたのか 北村暁夫
 1 カタストロフとしての大地震 
 2 二十世紀初頭における移民の実態 
 3 震災と人の移動

第八章 ロシア革命とロシア人アナーキスト
亡命者たちの思想変容 田中ひかる
 1 ロシア出身の移民・亡命者によるアナーキズムの成立
 2 ロシア国内の運動の成立と一九〇五年革命以降の亡命者による運動
 3 ボリシェヴィキとアナーキスト
 4 希望から失望へ
 5 『アナーキスト総同盟組織綱領』とヴォーリンらによる批判
 6 エマ・ゴールドマンによる革命論
 7 ゴールドマンによる、革命における「暴力」に関する見解
 8 『現在と将来』にみられる革命観

あとがき